連作障害

同じ作物や同じ科の作物を同じ土壌に連続して栽培する事(連作)によって生じる生育不良や病虫害などの様々な障害。
カナ
レンサクショウガイ
病気の発生時期
1月 〜 12月
通年

連作障害の解説

連作をすると、土壌中の特定の栄養素が欠乏したり、特定の病原菌が増殖し、土壌の栄養バランスや微生物バランスが崩れる。それが原因で作物が生育不良となったり、病害が多発する事がある。また、特定の土壌害虫が増殖して、虫害が多発する事がある。このような現象を総じて連作障害という。

連作が元で発生しやすい病害には、ナス科作物の青枯病半身萎凋病萎凋病ウリ科作物のつる割病アブラナ科作物の根コブ病等がある。また、有害センチュウの増加も連作による影響が大きい。

サツマイモカボチャコマツナトウモロコシなど、作物によっては連作障害が発生しづらいものもあるが、多くの作物に連作による影響は発生し、特にナストマトなどのナス科作物や、エンドウソラマメなどのマメ科作物、ゴボウなどは連作障害が発生しやすい。

家庭菜園での連作障害の被害内容について

生育不良となったり、病害、虫害が多発して減収する。

家庭菜園での連作障害の予防について

  • 輪作を心掛ける。
  • 太陽熱等による土壌消毒を適宜行う。
  • 有機質肥料や米糠、堆肥などの腐植物を適宜土壌に投入して、有用微生物を増殖させる。
  • 相性がよい作物同士を混植するなどして、土壌の微生物バランスを偏らせないように努める。
  • 土壌の天地返し(地表から30~50cm程の土の層の天地を返す)を行う。
  • 連作障害の発生しづらい作物を栽培する。
  • 接ぎ木苗や耐病性品種など、連作障害が発生しづらいものを栽培する。

家庭菜園での連作障害の対策について

無農薬

発生した病虫害には、その病気、害虫ごとの対策を実施し、次期作以降に多発しないように予防策を実施する。

農薬

クロールピクリン、ガスタード、バスアミドなどの土壌消毒剤を投入して殺菌する。

連作障害が発症する野菜一覧

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