パプリカ

カラーピーマンとも呼ばれ、赤、黄色、オレンジ色、茶色、白、黒、紫色など、色がカラフルで、苦みが少なく、甘みがあるのが特徴。スパイスのパプリカは、これを乾燥させて粉状にしたもの。
パプリカの写真 出典: photo AC
野菜分類
果菜類
野菜科目
ナス科
英名
bell pepper
学名
Capsicum annuum 'grossum'
家庭菜園の育てやすさ

パプリカの解説

高温を好む夏野菜で、適切に管理すれば、秋まで長く栽培を楽しめる。初心者は、苗から育てると栽培しやすい。

果肉が厚い大果のベル型や、扁平形、細長い形状、小型などの品種がある。赤、黄色、オレンジ色、茶色、白、黒、紫色と、果実の色もカラフル。白、黒、紫色のパプリカは、最初からその色の色素を持つが、赤、黄色、オレンジ、茶色のパプリカは、完熟してその色に変化するもの。緑色の未熟果も利用できる。

家庭菜園のパプリカの育て方について

栽培適期

生育適温は25℃~30℃と比較的高温を好む為、4月~5月の遅霜の心配がなくなった頃に苗を植え付ける。寒さには弱いので、苗の早植えは避けた方がよい。秋まで長く栽培できる。

土壌の準備

pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はリン酸が多く、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を多めに施す。

根張りが浅く乾燥に弱い為、畝にマルチを張るとよい。

栽培方法

株間を40cm以上とって、一番花の蕾がついた頃の苗を植え付けるとよい。定植したら、苗が倒れないように仮支柱を立て、たっぷりと水遣りをする。

株が育ってきたら、本支柱を立てて仕立てるが、主枝と一番花のすぐ下2本の枝を育てる三本仕立てにするのが一般的。それより下の脇芽は随時かきとる。

支柱は各枝に沿うように立て、生長に応じて紐で誘引する。枝が混み合ってきたら、適宜剪定する。

追肥は、最初の実がついた頃からを目安に、定期的に行う。

収穫

完熟果で収穫する品種は、開花から60日前後の、果実が完全に色づいた頃に収穫する。それ以外は、開花から2~3週間後の果実を、つやのあるうちに収穫する。

ポイント

  • 根からの病気感染に強い接ぎ木苗が育てやすい。
  • 生育初期は、株の生長を優先させる為、初めの実2、3個までは、小さなうちに摘み取るとよい。
  • 乾燥に弱い為、長く雨が降らない時などは、適宜水遣りが必要。
  • 肥切れや水切れを起こすと、結実しなかったり、果実が大きく育たない事があるので注意。
  • 完熟果で収穫する品種は、収穫までの期間が長い為、適宜摘果して実の数を調整すると、株が疲れにくい。摘果した未熟果も利用できる。また、完熟までの期間が長いと、雨や強い日光に長く晒されて実が傷む事がある為、雨避け設備や日避け設備などを設置するのも効果的。

パプリカに発生する病気や生理障害一覧

パプリカのコンパニオンプランツ一覧

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パプリカのオススメ料理について

水分が多くフルーティーなものが多いので、サラダやピクルスなどの生食や、ピューレやポタージュ、ムース、マリネなどにも利用できる。

炒めものなどの、色を生かした加熱調理にも向く。但し、黒や紫色のパプリカは、加熱により緑色に変化するので注意。

最終更新日:
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