セロリ

品種は大別すると、黄色種、緑色種、中間種に分かれ、日本で主に流通しているのは、風味がソフトな中間種。生育には冷涼な気候を好み、栽培期間がやや長い。
セロリの写真 出典: food.foto
野菜分類
葉菜類
野菜科目
セリ科
別名
オランダミツバ、清正人参(きよまさにんじん)、セルリー、セレリィ、塘蒿
英名
celery
学名
Apium graveolens var. dulce
家庭菜園の育てやすさ

セロリの解説

品種は大別すると、黄色種、緑色種、中間種に分かれ、黄色種は茎幅が広くて筋が多く、緑色種は繊維が少なく香りが強い。中間種は両者の中間的性質を持ち、ソフトな風味が特徴で、日本ではこれが主に流通している。他に赤茎の品種や小型種、原種に近いスープセロリや新種のホワイトセロリ、肥大した根茎を食用にするセロリアックなどがある。

セロリは、収穫の3~4週間前に遮光して軟白される事が多いが、これにより風味や食感がマイルドになる。

栽培には冷涼な気候を好み、暑さに弱い。種まきから収穫までは約半年かかり、生育環境を選ぶ為、栽培の難易度はやや高いが、苗から育てると比較的栽培しやすい。

家庭菜園のセロリの育て方について

栽培適期

発芽適温、生育適温共に15℃~20℃。一般地では、苗を購入して9月頃に植え付けるとよい。種から育てる場合には、5月~6月に種をまいて育苗する。

スープセロリは春まきと秋まきができ、3月中旬~6月頃と、9月~10月中旬頃に種をまく。

土壌の準備

pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。元肥は、チッソ・リン酸・カリをバランスよく含む肥料を多めに施す。

乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。

栽培方法

株間を30cm程とり、本葉7~9枚に育った苗を植え付けてしっかりと鎮圧し、たっぷりと水遣りをする。種から育てる場合には、苗床に種をまいてごく薄く覆土する。好光性種子の為、覆土は厚くしない。

発芽するまで乾燥しないように注意して管理し、本葉2~3枚でポットに移して、本葉7~9枚に育ったら、苗を定植する。

追肥は、2~3週間毎に施す。

スープセロリは原種に近い為、栽培は比較的容易で栽培期間も短い。条間15cm程で種をすじまきし、本葉4~5枚の頃に株間5~6cmに間引いて、そのまま育てる。

収穫

11月頃からを目安に、草丈40cm程に育ったら、株ごと切り取るか、必要な分だけ少しずつ外葉からかきとり収穫をする。

収穫が遅れると茎にスが入るので、採り遅れに注意する。

スープセロリは、草丈20cm以上に育ったら、必要な分だけ切り取って収穫すれば、繰り返し収穫ができる。

ポイント

  • 気温が25℃を超えると生育障害を起こす事もある為、真夏の高温期には遮光したり、涼しい場所で育てるとよい。
  • 乾燥を嫌い、水と肥料を好む為、水切れや肥切れに注意する。
  • 生育が進んだら、脇芽や枯れ茎を随時取り除き、株の肥大に努める。
  • 収穫の3~4週間前に、株元に新聞紙などを巻いたり、ボール紙で株を囲うなどして遮光すれば、軟白できる。

セロリに発生する病気や生理障害一覧

セロリのオススメ料理について

生でサラダにしたり、漬けものに利用する他、刻んだものをスープや洋風煮物に使う。中華料理では、セロリを炒め物に使用する。

葉はブーケガルニに利用される事が多いが、刻んでご飯に混ぜたり、炒めてふりかけにして食す事もできる。

最終更新日:
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