ダイズの解説
ダイズは、夏ダイズ型と秋ダイズ型、中間型に分かれ、品種によって温度や光(日長)に対する感応が異なる為、品種に応じた栽培をする事が大事。一般には、未熟豆を収穫するエダマメに夏ダイズ型が多く、成熟豆を収穫するダイズは、秋ダイズ型、中間型が多い。
ダイズの品種は非常に多く、一般的な黄ダイズ、青ダイズ、黒ダイズの他、白ダイズ、赤ダイズ、茶ダイズ、青ダイズの一部が黒くなっている鞍掛豆に、小粒のものや大粒のものなど様々。
家庭菜園のダイズの育て方について
栽培適期
発芽適温は25℃~30℃、生育適温は20℃~35℃。秋ダイズ型は6月~7月頃に、中間型は5月~6月頃に種をまく。
土壌の準備
pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。元肥は、リン酸・カリをバランスよく施し、チッソは通常の半量程度でよい。
チッソが多いと、葉ばかりが繁って莢つきが悪くなる事があるので、注意する。
栽培方法
株間を25cm~30cmとって、1ケ所に種を3、4粒程まく。本葉が開いた頃に1ケ所2株を残して間引きする。大株になる品種は、株間はこれよりやや広めにする。ポットで苗作りをして定植してもよい。
開花した頃に、リン酸が多めの肥料を追肥すると、莢つきがよくなる。
また、莢が膨らんでくると上部が重くなり、株が不安定になるので、株元に土寄せをして倒れないようにする。
収穫
10月~11月頃、株が黄化して莢が枯れ、株を揺するとカラカラと音がするようになったら収穫適期。刈り取って乾燥させたら、豆を莢から取り出して保存する。
ポイント
- 品種によって種まきの時期が異なるので、注意する。秋ダイズ型品種を早まきすると、茎葉だけが繁茂して着莢しづらい事がある。
- 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
- 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
- 開花から莢が太る頃に水分が不足すると、落莢や空莢が多くなるので、適宜水遣りをして、土壌が乾燥しないようにするとよい。
- 莢の肥大期がカメムシの発生時期と重なる為、防虫ネットなどで防除するとよい。
ダイズに発生する病気や生理障害一覧
ダイズに発生する害虫一覧
ダイズのオススメ料理について
煮ものや和え物など、豆そのものを加熱調理して食する他、豆を砕いて豆乳やおから、豆腐を作る事もできる。
茹でたダイズを納豆に混ぜて暖かい場所で数日管理すれば、納豆ができる。暗所で発芽させたものは、豆もやしとして食べられる。
きな粉は、炒りダイズを細かく粉砕したもの。