- カナ
- アオガレビョウ
- 病気の発生時期
- 6月 〜 10月
青枯病の解説
病原はラルストニアと呼ばれる細菌で、土壌に数年間生存し、主に、作物の移植や中耕などの管理作業や害虫の食害などにより出来た根の傷口から感染して導管を侵す。病原は水によって移動し、剪定や芽掻きなどで出来た地上部の傷からも感染する事がある。
感染すると、葉が晴天時の日中は萎れ、曇天時や夜間に回復する症状を繰り返しながら急速に弱り、株全体が青みをもったまま枯死する。
地際近くの茎を切ると断面からは汚白色の汁が浸み出し、導管部は褐変している。
地温が20℃を超える頃から発病が始まり、高温と多湿で多発する。露地栽培では、盛夏頃の発病が最も多い。
多くの種類の植物に発生するが、トマトやナスなどのナス科作物に顕著な被害が見られる。
病原はpH6~8の土壌酸度を好み、伝染力が強い。
家庭菜園での青枯病の被害内容について
導管が侵される為に作物は養分や水を十分に吸収できず、衰弱して枯死する。
家庭菜園での青枯病の予防について
- 連作を避ける。
- 抵抗性品種や接ぎ木苗を栽培する。
- 作付け前に土壌消毒を行ったり、多湿にならないように排水性のよい土壌作りに努める。
- センチュウなどの土壌害虫が発病を助長する為、害虫駆除策を実施する。
- 地温が発病適温を下回るよう、シルバーマルチや敷き藁などを利用する。病原を含んだ水の跳ね返り防止にも効果がある。
- 管理作業に使用する農具は、よく消毒する。
- 羅病株の残渣は畑に残さない。
- 栽培作物により、土壌pHを6以下または8以上に調整する。