サトウキビ

砂糖の原料に用いられる植物で、草丈は2~3m以上にも育つ。生育には十分な日照と水、高温を必要とする熱帯作物の為、寒冷地での栽培は難しい。
野菜分類
穀物類
野菜科目
イネ科
別名
甘蔗(かんしゃ、かんしょ)、おうぎ、うぎ、ウージ
漢字
砂糖黍
英名
sugarcane
学名
Saccharum officinarum
家庭菜園の育てやすさ

サトウキビの解説

砂糖の原料に用いられる植物で、品種にもよるが、草丈が2~3m以上にも育つ大型の多年草。

生育には十分な日照と水、高温を必要とする。30℃前後でよく育つが、16℃を下回ると生育が停滞し、12℃で生育が止るといわれている。

生産量の多い沖縄地方では、春に挿し木をして栽培する「春植え」と夏に挿し木をする「夏植え」、収穫を終えた株を再び発芽させて栽培する「株出し」等の作型があり、春植えや株出しはその年の冬、夏植えは翌年の冬に収穫するが、生育期間が長い夏植えの方が収穫量が多い。

寒さや霜に弱い為、温暖地や一般地では「春植え」の作型が適している。枯死させずに株を越冬させられれば、「株出し」で繰り返し栽培ができる。

家庭菜園のサトウキビの育て方について

栽培適期

生育適温は16℃~35℃。「春植え」では、3月~4月頃に挿し木をして栽培する。

土壌の準備

pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な場合は、石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、肥料は、チッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。

栽培方法

2節をつけてカットした茎を、株間30cmで15cmの深さに寝かせて置き、覆土する。霜に弱い為、苗床で発芽させてから、遅霜の心配がなくなった頃に植え付けてもよい。

発芽後は盛んに生長し、分けつして株が増えるので、追肥は定期的に多めに施す。

草丈が非常に高くなる為、数回に分けて株元に土寄せをするとよい。

収穫

晩秋になり気温が低くなったら、霜が降りる前に株元から刈り取って収穫する。

ポイント

  • 土壌が乾燥すると生育が悪くなる為、夏季の生育が盛んな時期は特に、水切れしないように注意する。
  • 草丈が高くなり、強風などで倒伏しやすい為、他の作物の生育に影響のない栽培地を選ぶ。
  • 収穫後の株に、不要になった葉などを厚く被覆して防寒すれば、越冬して翌年も栽培できる。(連作障害防止の為に、3年を目安に栽培地を変えるとよい)

サトウキビに発生する病気や生理障害一覧

サトウキビに発生する害虫一覧

サトウキビのオススメ料理について

茎の皮を剥いて齧り、甘みを吸い出したり、圧搾機などで絞った汁をジュースとして飲んだりする。

絞った汁を煮詰めれば、黒糖ができる。

最終更新日:
サトウキビをPotGraphストアで探す