マクワウリ

古来に伝来したウリの一種で爽やかな甘みがある。メロンの祖先とも言われ、マクワウリ系統との交配で誕生したメロンも多い。
野菜分類
果菜類
野菜科目
ウリ科
漢字
真桑瓜
英名
oriental melon
学名
Cucumis melo var. makuwa
家庭菜園の育てやすさ

マクワウリの解説

古来に伝来したウリの一種で、大別すると、緑色系、白色系、黄色系の品種がある。洋ナシのようなシャキシャキとした食感で、メロンよりもさっぱりとした甘さをもつ。

岐阜県真桑村(現在の本巣市)がウリの名産地であった事から、その名がついたと言われ、メロンが一般的になる以前にはよく食されていた。プリンスメロンやキンショーメロンなど、マクワウリ系統との交配で誕生したメロンも多い。

蔓が伸びる為、栽培にはやや広い土地が必要だが、支柱やネットで作った棚で立体栽培すれば、狭い場所でも栽培できる。

メロン程には、栽培は難しくない。

家庭菜園のマクワウリの育て方について

栽培適期

発芽適温は25℃~30℃、生育適温は20℃~30℃。十分に気温が上がった5月頃に苗を植え付ける。発芽に高地温が必要な為、種から育てる場合には、保温などの管理が必要。

土壌の準備

pH6.0~7.0の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を、少なめに施す。チッソが多いと過繁茂(つるボケ)となり、実つきや果実の肥大が悪くなる事があるので注意する。

地温保持に畝にポリマルチを張るとよい。

栽培方法

株間を70~80cm程とって、本葉3~4枚程度に育った苗を植え付ける。定植したら、たっぷりと水遣りをする。仕立て方は様々あるが、質のよい果実を収穫する為には、親蔓を本葉4~5枚で摘芯して、生育のよい子蔓3本を育てるとよい。

各蔓は10節前後で摘芯し、子蔓から伸びる孫蔓は4節で摘芯する。着果したら、生育のよい果実を選んで各子蔓に3~4個を残し、その他は摘果する。

追肥は、果実が卵大に育った頃に行う。

収穫

開花後35日~40日が目安。果梗の毛がなくなり、ほんのりと甘い香りが感じられた頃が収穫適期。完熟果から随時収穫する。

ポイント

  • 雌雄異花植物である為、栽培する株数が少ない場合には早朝に人工授粉を行うと、着果の確率が高くなる。
  • 地這い栽培の場合には、泥はねなどで蔓が汚れたり傷まないよう、敷き藁などをして蔓を這わせるとよい。
  • 果実が熟してくるとカラスなどの食害に遭いやすい為、防鳥ネットや目の粗いカゴなどで果実を覆って防御するとよい。
  • 収穫の10日前頃から水遣りを控えると、糖度が上がる。

マクワウリの主な品種一覧

マクワウリに発生する病気や生理障害一覧

マクワウリに発生する害虫一覧

マクワウリのコンパニオンプランツ一覧

#ネギ   

マクワウリのオススメ料理について

主に、カットしてそのまま生食するのが一般的。ジュースにしたり、菓子などに使う頃もできる。

摘果した若いマクワウリは、漬けものにしても食べられる。

最終更新日:
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