パセリの解説
日本では一般的な葉が縮れた品種(モスカールドパセリ)とヨーロッパで一般的な平葉の品種(イタリアンパセリ)がある。
種まきは真夏を除いて春から秋まで可能で、越冬すれば翌年も収穫できる二年草。花が咲いた後に、自然に枯れる事が多い。直根植物なので、移植を嫌う。
家庭菜園のパセリの育て方について
栽培適期
生育適温は15℃~20℃と冷涼な気候を好むので、春や秋に苗を植え付ける。種まきは、真夏を除いて春から秋まで可能。霜避けなどの寒さ対策をすれば、越冬して翌年も収穫できる。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
株間を20cm程とって、本葉5~6枚に育った頃の苗を植え付けるとよい。種から育てる場合には、一ケ所に5、6粒の種をまき、本葉が見えたら適宜間引きをして、本葉5~6枚で最終的に1株にするとよい。好光性種子の為、種まきの際の覆土は2~3mm程度と、薄くかけるようにする。
ポットで苗を育てて定植してもよい。但し、初期生育に時間がかかるので、多くの株数が必要ない場合には、苗を購入して育てた方が手軽。
追肥は、収穫が始まったら定期的に行う。
収穫
本葉13~15枚に育った頃より、外葉から摘み取る。葉を多く取り過ぎると生育に影響するので、適度に葉を残しながら収穫する。
ポイント
- 真夏の強い日射しを嫌う為、日避けなどをするとよい。半日陰に移動させてもよいが、直根で移植を嫌う為、根を傷つけないように注意する。越冬の為に暖かい場所に移す時も同様。
- 乾燥に弱いので、真夏は敷き藁などをして、乾燥防止に努める。
- 花芽がついたら、早めに摘み取る。
パセリのコンパニオンプランツ一覧
パセリのオススメ料理について
料理の添えものや、きざんで緑の色味として使われる事が多いが、おひたしや天ぷら、炒めてふりかけにしても食べられる。
また、香りづけや臭み消しのブーケガルニや、風味を楽しむパセリバター、香草パン粉などにも利用できる。乾燥させれば、長期保存も可能。