アズキの解説
品種には、大別すると夏アズキ型と秋アズキ型があり、栽培時期が異なる為、地域や品種に適した栽培をする。粒の大きさによって、少納言、中納言、大納言などと呼ばれ、一般的な赤色豆の他に、白色や黒色のものもある。
湿害に弱く、栽培には排水のよい土壌を好む。
家庭菜園のアズキの育て方について
栽培適期
発芽適温20℃~30℃、生育適温10℃~30℃。夏アズキ型品種は5月頃、秋アズキ型品種は6月中旬以降に種をまく。
土壌の準備
pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。元肥は、リン酸・カリをバランスよく施し、チッソは通常の半量程度でよい。チッソが多いと、葉ばかりが繁って莢つきが悪くなる事があるので、注意する。
前作の残肥があれば、元肥を施さなくても構わない。
栽培方法
株間を20cm~25cm程とって、1ケ所に種を3、4粒程まく。覆土の厚さは2~3cm。しっかりと鎮圧してたっぷり水遣りをする。
本葉が開いた頃に1ケ所2株を残して間引きする。ポットで苗作りをして定植してもよい。開花した頃に、リン酸が多めの肥料を追肥すると、莢つきがよくなる。
また、莢が膨らんでくると上部が重くなり、株が不安定になるので、株元に土寄せをして倒れないようにする。
収穫
秋になり、株が黄化して莢が枯れ、軽く乾燥した状態になったら、莢を摘み取って収穫する。莢は一斉に成熟しないので、枯れたものから順次摘み取るとよい。または、株全体の莢のうち、7~8割が枯れたら一斉収穫してもよい。
刈り取って乾燥させたら、豆を莢から取り出して保存する。
ポイント
- 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
- 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
- 土壌の多湿に敏感な為、排水のよい土壌で栽培する。
- 開花から莢が太る頃に水分が不足すると、落莢や空莢が多くなるので、適宜水遣りをして、土壌が乾燥しずぎないようにするとよい。
アズキのオススメ料理について
アズキはタンパク質やでんぷんの他、ビタミンBを多く含む。
砂糖を加えて煮、ぜんざいやあんこにして菓子などに使う事が多いが、カボチャと煮た「いとこ煮」など、煮ものに利用する事もある。
また、赤飯や粥にも使われる。