- 野菜分類
- まめ類
- 野菜科目
- マメ科
- 別名
- うりずん豆、シカクマーミ、琉球四角豆
- 漢字
- 四角豆
- 英名
- winged bean
- 学名
- Psophocarpus tetragonolobus
- 家庭菜園の育てやすさ
シカクマメの解説
生育には高温を好むが、15℃以上の気温であればよく育つ。
蔓が旺盛に伸びるので、栽培にはネットの設置が必要。短日性で、8月以降に開花する花は淡いブルーで美しい。9月前後から主に若莢を収穫するが、地下に育つ芋や完熟豆も食べられる。
病害虫に強い為、初心者でも栽培しやすい。
家庭菜園のシカクマメの育て方について
栽培適期
発芽適温25℃~30℃、生育適温20℃~30℃。気温が十分に上がった5月に種をまき、10月頃まで収穫できる。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。
元肥は、リン酸・カリをバランスよく施し、チッソは通常の半量程度でよい。チッソが多いと、葉ばかりが繁って莢つきが悪くなる事があるので、注意する。
地温保持や乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。
栽培方法
株間を50cm程とって1ケ所に種を3~4粒まき、本葉3~4枚までに1ケ所1~2株に間引く。ポットで苗作りをして定植してもよい。
つるが伸び始める頃(本葉5~6枚)より前に、支柱やネットを設置する。
追肥は、開花が始まった頃から定期的に行う。
収穫
莢が15cm程になった頃が収穫適期。次々に実り、莢の肥大が早いので、どんどん収穫する。
とり遅れると莢が硬くなって食味が落ちるが、完熟させれば豆が食べられる。
莢の栽培を終了させた後に株元を掘り上げれば、地下に育った芋も収穫できる。
ポイント
- 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
- 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
- 乾燥に弱い為、土壌が乾燥しすぎないように適宜水遣りが必要。
- 蔓が旺盛に繁るので、生育後半は適宜混み合った蔓を剪定して整理するとよい。
シカクマメに発生する病気や生理障害一覧
シカクマメのオススメ料理について
若莢は、炒めたり天ぷらにして食したり、茹でてカットし、おひたしや和え物、サラダに利用する。スープの具にしてもよい。
長く加熱すると退色しやすいので、加熱は短時間が好ましい。
完熟豆は大豆に似た栄養価があるので、煮豆などに利用するとよい。芋の栄養価も高く、茹でたり、揚げたり、炒めたりして食す事ができる。