フダンソウの解説
耐暑性、耐寒性にすぐれ、ほぼ通年栽培できる。病害虫にも強い為、初心者でも育てやすい。一度種まきすれば、同じ株から長くかきとり収穫を続ける事も可能。温暖地では越冬するが、翌年にトウ立ちしたら栽培を終了させる。
白茎のフダンソウは各地で様々な呼び名があり、古くからホウレンソウの代用としても栽培されてきた。
スイスチャードと呼ばれる西洋種は、葉軸が赤、黄色、ピンク、白などとカラフルなのが特徴。
家庭菜園のフダンソウの育て方について
栽培適期
発芽適温は25℃前後、生育適温は15℃~20℃。4月~10月頃まで種まきが可能。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソがやや多めで、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
条間30cmで種をすじまきし、本葉4~5枚の頃までに株間が30cm前後になるように間引く。抜き取り収穫をする場合には、本葉20cm程度でよい。
追肥は、本葉5~6枚に生育した頃から定期的に行う。
収穫
草丈20cmの頃から、外葉からかきとり収穫ができる。株ごと抜き取り収穫してもよい。
老化した葉はアクが強く硬くなるので、若どりを心掛ける。10cm程の若い葉を収穫すれば、サラダなどの生食もできる。
ポイント
- 種は、1粒から2~4株程発芽する種球になっているので、種まきの際には、多くまきすぎないようにする。また、一晩浸水させてから種まきをすると、発芽がよい。
- 初期生育が遅く雑草に負けやすいので、こまめに除草する。
- 生育が旺盛な為、肥切れ、水切れを起こさないように注意する。
フダンソウのオススメ料理について
若い葉はアクが少なく柔らかいので、サラダなどの生食が可能。カラフルなスイスチャードの若葉は彩りとしてもよい。
通常は、茹でておひたしや和え物にしたり、炒めたりして食する。スイスチャードの色は、加熱しすぎると退色する事があるので、注意する。