コウサイタイの解説
トウ立ちした花茎と花蕾を食用とする中国野菜。アントシアニン色素により、茎や葉脈が赤紫色になる。
生育には冷涼な気候を好み、寒さに当たると発色がより鮮やかになり、食味も甘みが増す。
秋まきと春まきができるが、秋まきで栽培するのが一般的。秋まき栽培では脇芽を伸ばして長い期間摘み取り収穫ができる。
家庭菜園のコウサイタイの育て方について
栽培適期
発芽適温は25℃前後、生育適温は15℃~25℃。秋まきでは9月中旬~10月中旬頃に種をまいて冬~春に収穫をする。春まきでは、2月下旬~3月に種をまいて夏前に収穫を終える。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
条間30cmでまき溝を作り、種を約1cm間隔ですじまきする。しっかりと鎮圧してたっぷり水遣りをし、発芽したら本葉5~6枚までに、春まきでは株間10cmに、秋まきでは株間20cm~30cmになるように間引く。
秋まきでは種を点まきにしたり、ポットで苗を育てて定植してもよい。
追肥は、元肥をしっかり施しておけば、春まき栽培では不要。秋まきで大株に育てて摘み取り収穫をする場合には、トウ立ちが始まったら定期的に施す。
収穫
トウ立ちして、花が1~2輪咲き始めた頃。春まきでは株ごと抜き取って収穫する方法が適している。
秋まきでは、収穫を兼ねた主枝の摘芯を行うと脇芽が次々に育つ為、適宜摘み取って収穫するとよい。
ポイント
- 寒さには強いが、-5℃より低温になると凍死する為、不織布やビニールなどのトンネルを設置して防寒するとよい。
- 虫害に遭いやすいので、虫が多い時期には寒冷紗や不織布などのトンネルを用いるなどして防除する。
コウサイタイに発生する害虫一覧
コウサイタイのオススメ料理について
さっと茹でておひたしや和え物にしたり、油と相性がよいので、炒めたり、パスタの具にしても合う。
アントシアニン色素は茹でると水に溶けだして茎色は緑に変わるので、色を生かしたい場合には、少量の酢を加えた湯で茹でると、ある程度の退色は防げる。