スイゼンジナ

表は濃い緑色、裏は紫色の葉色が特徴の、加賀野菜として有名な葉菜。沖縄ではハンダマと呼ばれる。初夏から初冬まで収穫でき、盛夏でも旺盛に生育する。
野菜分類
葉菜類
野菜科目
キク科
別名
キンジソウ(金時草)、はんだま
漢字
水前寺菜
英名
okinawan spinach
家庭菜園の育てやすさ

初心者向け

スイゼンジナの解説

独特の風味があり、茹でるとぬめりが出る。半日陰でもよく育ち、1日の気温差が大きいと、葉裏の紫色が鮮やかになる。寒さには弱いが耐暑性が高く、病害虫にも強い為、初心者でも育てやすい。

種をつけにくい為、挿し木で株を増やす。挿し木は容易に発根する。

家庭菜園のスイゼンジナの育て方について

栽培適期

生育適温は20℃~25℃。寒さに弱い為、遅霜の心配がなくなった4月中旬以降に苗を植え付ける。霜が降りる11月頃まで摘み取り収穫ができる。

土壌の準備

土壌適応性は広いが、pH6.0前後に石灰などで調整するとよい。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。

地温の保持や乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。

栽培方法

苗を購入するか、食用として販売されているものを挿し木して苗を作るとよい。苗は、株間を30~40cm程とって定植する。

収穫が始まったら、定期的に追肥を行う。

収穫

草丈が20~25cm程に育ったら、先端10cm程を摘み取り収穫し、側枝の生長を促す。側枝が育ったら、同様に先端10cm程の摘み取り収穫を繰り返す。手指でポキッと折り取れる部分からが、茎も柔らかい。

収穫時には、2~3節残して摘み取れば、その後も盛んに分枝する。

ポイント

  • 乾燥に弱い為、土壌が乾燥しすぎないように注意する。
  • 耐暑性は高いが、真夏には葉茎が硬くなる為、半日陰で栽培するか、日当たりのよい場所では、遮光ネットなどを設置するとよい。
  • 霜に弱い為、越冬させる場合には、霜が降りない場所に移動させるか、挿し木で小苗を作って、暖かい場所で管理する。

スイゼンジナに発生する病気や生理障害一覧

スイゼンジナに発生する害虫一覧

スイゼンジナのオススメ料理について

加熱して利用する。茹でてきざみ、おひやしや酢の物、和え物などで食したり、天ぷらなどで食べてもよい。

茹でると、葉裏の紫色は退色する。また、茹ですぎると、ぬめりが無くなったり、食感が悪くなるので注意する。

最終更新日:
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