スイゼンジナの解説
独特の風味があり、茹でるとぬめりが出る。半日陰でもよく育ち、1日の気温差が大きいと、葉裏の紫色が鮮やかになる。寒さには弱いが耐暑性が高く、病害虫にも強い為、初心者でも育てやすい。
種をつけにくい為、挿し木で株を増やす。挿し木は容易に発根する。
家庭菜園のスイゼンジナの育て方について
栽培適期
生育適温は20℃~25℃。寒さに弱い為、遅霜の心配がなくなった4月中旬以降に苗を植え付ける。霜が降りる11月頃まで摘み取り収穫ができる。
土壌の準備
土壌適応性は広いが、pH6.0前後に石灰などで調整するとよい。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
地温の保持や乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。
栽培方法
苗を購入するか、食用として販売されているものを挿し木して苗を作るとよい。苗は、株間を30~40cm程とって定植する。
収穫が始まったら、定期的に追肥を行う。
収穫
草丈が20~25cm程に育ったら、先端10cm程を摘み取り収穫し、側枝の生長を促す。側枝が育ったら、同様に先端10cm程の摘み取り収穫を繰り返す。手指でポキッと折り取れる部分からが、茎も柔らかい。
収穫時には、2~3節残して摘み取れば、その後も盛んに分枝する。
ポイント
- 乾燥に弱い為、土壌が乾燥しすぎないように注意する。
- 耐暑性は高いが、真夏には葉茎が硬くなる為、半日陰で栽培するか、日当たりのよい場所では、遮光ネットなどを設置するとよい。
- 霜に弱い為、越冬させる場合には、霜が降りない場所に移動させるか、挿し木で小苗を作って、暖かい場所で管理する。
スイゼンジナに発生する病気や生理障害一覧
スイゼンジナのオススメ料理について
加熱して利用する。茹でてきざみ、おひやしや酢の物、和え物などで食したり、天ぷらなどで食べてもよい。
茹でると、葉裏の紫色は退色する。また、茹ですぎると、ぬめりが無くなったり、食感が悪くなるので注意する。