セイヨウワサビ

すりおろすとツンとした辛みが生じる根部を主に食用とする。生命力や繁殖力が強く、畑で容易に栽培できる。
野菜分類
根菜類
野菜科目
アブラナ科
別名
ホースラディッシュ、ワサビダイコン、レフォール(レホール)、ウマワサビ、西洋ワサビ、ウマダイコン
漢字
西洋山葵
英名
horseradish
学名
Armoracia rusticana
家庭菜園の育てやすさ

初心者向け

セイヨウワサビの解説

すりおろすとツンとした辛みが生じる根部を主に食用とし、市販の粉ワサビやチューブ入りおろしワサビの原料になる他、家庭では薬味や醤油漬け等にして食べられる。

生命力が強く栽培は容易で、生長すると草丈は1m以上にもなる。繁殖力も強く、収穫作業時に地中に残った根からも再び生育する。最初は種株や苗を購入して栽培するが、収穫した後に根の上部を適当な大きさに切って植えれば、再び栽培ができる。

食用に売られているセイヨウワサビをカットして種株にする事も可能。秋に株を掘り上げて収穫するが、太く育てたい場合には、掘り上げずにそのまま1~2年養成するとよい。

家庭菜園のセイヨウワサビの育て方について

栽培適期

生育適温は16℃~23℃。4月~5月頃に種株を植え付ける。

土壌の準備

pH6.0前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。

根が長く伸びる為、土壌を深耕し、石や固い土の塊は取り除いておく。

栽培方法

株間30cm~45cmで、種株が隠れる程度の深さに植え付ける。萌芽したら、1ケ月に1度を目安に、追肥と土寄せを行う。

収穫

10月~11月頃、葉が黄変してきたら、上葉を刈り取ってスコップなどで掘り上げる。

太く育てたい場合は、掘り上げずにそのまま翌年も栽培する。冬に地上部が枯れても、春に再び萌芽する。

ポイント

  • 葉は虫害に遭いやすい為、気になる場合にはトンネルなどで防除するとよい。酷い被害がなければ、生育にはあまり支障はない。
  • 収穫の際に根が分断されて地中に残ると、翌年春に萌芽して生育する為、掘り残しには注意する。

セイヨウワサビに発生する病気や生理障害一覧

セイヨウワサビのオススメ料理について

皮をむいてすりおろし、薬味としてローストビーフなどの肉料理や刺身、蕎麦などに添えたり、粗くすりおろしたものを醤油漬けなどにして食べるのが一般的。

ドレッシングやマヨネーズなどに少量加えても、アクセントになる。

大きく育った葉はアクが強く食用には向かないが、ごく若い葉はサラダなどにして食べられる。

最終更新日:
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