カボチャ

生育が旺盛な夏野菜で、一部の品種を除いて、蔓が長く広範囲に伸びる。カボチャは、西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの三種類に分けられ、現在、日本で栽培されているカボチャの主流は西洋カボチャ。
カボチャの写真 出典: photo AC
野菜分類
果菜類
野菜科目
ウリ科
別名
南瓜
漢字
南瓜
英名
pumpkin (squash)
学名
Cucurbita
家庭菜園の育てやすさ

カボチャの解説

カボチャは、西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの三種類に分けられ、西洋カボチャはほくほくして甘みが強いのが特徴。日本カボチャは粘質でねっとりした食感。ペポカボチャは果実の形や食味がユニークなのが特徴で、ズッキーニや金糸瓜などがそれに当たる。

生育が旺盛な夏野菜で、一部の品種を除いて蔓が長く広範囲に伸びる為、栽培には広い場所が必要。支柱やネットで棚を作り、果実が小さく軽量なミニカボチャを立体栽培したり、蔓が広く伸びない品種を選べば、比較的狭い場所でも栽培できる。

発芽適温が25℃~30℃と高温が必要なので、初心者は苗から育てると栽培しやすい。

家庭菜園のカボチャの育て方について

栽培適期

生育適温は20℃~28℃だが、西洋カボチャはこれよりやや冷涼な気候を好む。4月~5月の遅霜の心配がなくなった頃に苗を植え付ける。

土壌の準備

pH6.0前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を、少なめに施す。

カボチャは吸肥力が強く、元肥が多いと過繁茂(つるボケ)となり、実つきが悪くなる事があるので注意する。

地温保持や乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。

栽培方法

株間を50cm以上とって、本葉3~4枚程度に育った苗を植え付ける。ポットで苗を育てて定植してもよい。定植したら、苗が倒れないように仮支柱を立て、たっぷりと水遣りをする。

仕立て方は様々あるが、親蔓と生育のよい子蔓2本、又は、親蔓を本葉4~5枚で摘芯して、生育のよい子蔓2~3本を育てるのが一般的。各蔓の10~13節目以降についた雌花から着果させ、それより前についた雌花や孫蔓を摘み取ると、その後の生育がよい。

追肥は、最初の実が肥大し始めた頃に行う。

収穫

西洋カボチャは、開花後40~45日後、日本カボチャやミニカボチャは30~35日後(品種によって異なる)の、果実の艶がなくなり、ヘタが十分にコルク化した頃が収穫適期。

収穫後に2~3週間程、風通しのよい涼しい場所で保管すると、デンプンの糖化が進んで甘みが増す。

収穫直後は、甘みが少なく水っぽい事が多い。

ポイント

  • うどんこ病にかかりやすいので、予防に努めたり、発病したら早めに対処する。
  • 雌雄異花植物である為、栽培する株数が少ない場合には早朝に人工授粉を行うと、着果の確率が高くなる。
  • 地這い栽培の場合には、蔓が風であおられて傷まないよう、敷き藁をして蔓を絡ませたり、U字ピンなどで固定するとよい。また、時々果実を回転させて日に当てる(玉なおし)と、果実が満遍なく着色する。

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カボチャのオススメ料理について

加熱して食する。煮ものにしたり、揚げたり、焼く、炒めるなどして食べられる。茹でたり蒸したりして潰し、サラダにも使われる。また、ペーストにしてポタージュや菓子類(プリンやパイ、タルトなど)に使用される事も多い。

ミニカボチャは、果実まるごとの形を生かしたグラタンやプリンにも、よく利用される。

最終更新日:
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