ビーツ

テンサイの仲間で独特の甘みがあり、形は蕪に似ている。根部が濃い赤紫色の代表的品種の他、白や黄色、オレンジ色、断面が白と赤の渦巻きのような模様をしたもの等がある。
野菜分類
根菜類
野菜科目
ヒユ科
別名
テンサイ、サトウダイコン(砂糖大根)
漢字
甜菜
英名
sugar beet
学名
Beta vulgaris ssp. vulgaris
家庭菜園の育てやすさ

ビーツの解説

テンサイの仲間で、形はカブに似ている。主に食用とする根部には、ショ糖が多く含まれている為、独特の甘みがある。

根部を輪切りにすると同心円状に年輪のような赤い輪があるのが特徴で、濃い赤紫色の代表的品種の他、白や黄色、オレンジ色、断面が白と赤の渦巻きのような模様をしたもの等がある。

若い葉も、スイスチャードと同様に食べられる。生育には冷涼な気候を好む為、春と秋の栽培が適している。

家庭菜園のビーツの育て方について

栽培適期

発芽適温は25℃前後、生育適温は15℃~20℃。春まきでは3月~4月頃、秋まきでは9月頃に種をまく。

土壌の準備

酸性土壌を嫌う為、pH6.2~6.5程度になるよう石灰を混ぜて酸度調整をする。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ・リン酸・カリをバランスよく含む肥料を施す。

栽培方法

株間15cm~20cmで種を2~3粒ずつ点まきする。覆土の厚さは1cm程。硬実種子の為、種を一晩浸水させてからまくと、発芽しやすい。また、種は2~3粒が集まった種球となっている為、1球から複数の芽が出る。

発芽したら適宜間引きを行い、本葉5~6枚までに1本立ちにする。

追肥は、1本立ちにした際と、根部の肥大が始まった頃に、土寄せと併せて行う。

収穫

種まきから約60日~70日後が収穫時期の目安。根部の直径が5cm以上になったら順次抜き取って収穫をする。

間引きながら収穫をすれば、10cm程度まで根部を肥大させる事ができるが、収穫が遅れると繊維質になって硬くなり、食味が落ちるので、適期の収穫を心掛ける。

ポイント

  • 発芽までは10日~2週間程を要する事があるが、発芽までの間は、水を切らさないようにする。
  • 間引きが遅れて株間が狭くなると根部の肥大に影響するので、適時に間引きを行うようにする。
  • 肥料切れすると根部が肥大しないので、元肥と追肥はしっかりと施す。

ビーツに発生する病気や生理障害一覧

ビーツのオススメ料理について

生食でも加熱しても食す事ができる。生ではサクサクとした食感で、サラダなどが適している。ホイルなどで包んで丸焼きにしてもよい。

トマトや肉、野菜と共に煮込んでシチューにすれば、ロシア料理のボルシチになる。

茹でたものをサラダに加えたり、マリネにするのも定番。

水に色素が流出しやすいので、茹でる際には、皮つきのまま丸ごと時間をかけて茹でるとよい。

若い葉はスイスチャードと同様に、生でサラダにしたり、茹でて和え物やマリネにしたり、炒めもの、煮ものにして食べられる。

最終更新日:
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