ルバーブの解説
フキに似た株姿で、生長すると1m~2mの草丈になる。肥大した葉柄を食用にするが、独特の香りと酸味がある為、主にジャムやソースにして利用する。
生育には冷涼な気候を好む多年草で、1度栽培すると数年間は収穫ができる。春に種をまいて育てるが、栽培開始の年は収穫を控えて株を養成し、翌年から本格的に収穫を始める。株分けで株を増やす事もできる。
大別すると、葉柄が赤色の品種と緑色の品種があるが、よく日に当たると赤色種でも緑色がちになるので、赤色の発色をよくする為には、夏は半日陰になる場所で栽培したり、軟化栽培をするとよい。
初心者は苗から育てると栽培しやすい。
家庭菜園のルバーブの育て方について
栽培適期
発芽適温は20℃前後、生育適温は10℃~18℃。春(4月~5月頃)に苗を植え付ける。種から育てる場合には、3月~4月頃に種をまいて育てる。
土壌の準備
pH6.5~7.0の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
大型に育つ為、株間40cm~70cmで本葉4~5枚に育った苗を定植する。種から育てる場合には、ポットに種を4~5粒まいて5mmの厚さに覆土する。発芽したら適宜間引きし、本葉4~5枚までに1本立ちにする。
気温が低い時期には、加温管理して発芽させるとよい。
追肥は、定植2~3週間後から1ケ月に1度を目安に定期的に施すが、2年目からは1年目の1/2~2/3程度に施肥量を減らす。1年目は収穫を控えて株の養成に努め、2年目より本格的な収穫をする。
初夏頃より花芽がつくが、開花させると株が弱るので、花芽は早めに摘み取るとよい。
収穫
栽培2年目の春以降、葉柄が30cm程に伸びた頃から地際から切り取って収穫する。葉にはシュウ酸が多く含まれる為、葉柄のみを利用する。
ポイント
- 多湿に弱い為、土壌は乾かし気味に管理する。
- 柔らかく色鮮やかな葉柄を収穫する為には、春の萌芽前に厚く盛土して軟化栽培をするとよい。
- 暑さに弱いので、真夏は半日陰になる場所で栽培するか、遮光ネットなどで日避けをする。
- 株が古くなると混み合ったり葉柄が細くなってくるので、4年程を目安に株分けをして更新するとよい。株分けの際には、3月頃に株を掘り上げて、芽が1~2個、根が10本程つくように分けて植え付ける。