ナス

インド原産の作物で、日本の夏の高温多湿の気候は栽培に適している。適切に管理すれば、秋まで長く多くの収穫を楽しめる。
ナスの写真 出典: photo AC
野菜分類
果菜類
野菜科目
ナス科
別名
ナスビ
漢字
茄子、茄
英名
eggplant
学名
Solanum melongena
家庭菜園の育てやすさ

ナスの解説

高温多湿の気候と多肥を好む夏野菜。適切に管理すれば、秋まで長く多くの収穫を楽しめる。

一般的な中長ナスの他に、水分の多い水ナスや、小型のナス、丸ナス、米ナス、長ナスなど形も様々で、色も、紫色の他に、白や緑色、紫と白のゼブラ柄など、品種は数多い。

初心者は、苗から育てると栽培しやすい。

家庭菜園のナスの育て方について

栽培適期

生育適温は25℃~30℃と比較的高温を好む為、4月~5月の遅霜の心配がなくなった頃に苗を植え付ける。

寒さには弱いので、苗の早植えは避けた方がよい。秋まで長く栽培できる。

土壌の準備

pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。多肥を好む為、元肥はリン酸が多く、チッソ、カリをバランスよく含む肥料をたっぷりと施す。

また、生育期間が長く、根も広く深く伸びる為、畝の深い位置に待ち肥を施すと、後半も生育が衰えづらい。

栽培方法

株間を50cm以上とって、本葉が9~10枚に育った一番花の蕾がついた苗を植え付けるとよい。

定植したら、苗が倒れないよう仮支柱を立て、たっぷりと水遣りをする。最初の実がついた頃からを目安に定期的に追肥を行う。

株が育ってきたら、支柱を立てて仕立てる。主枝と一番花のすぐ下2本の枝を育てる三本仕立てにするのが一般的。各枝に添うように、しっかりした支柱を立て、生長に応じて紐で誘引する。

真夏(7月下旬~8月上旬頃)の株が疲れた頃に、枝を大きく切り戻す更新剪定や根切りを行うと、約1カ月程で草勢が回復し、良質な秋ナスの収穫が期待できる。乾燥に弱い為、長く雨が降らない時は、適宜水遣りが必要。

収穫

一般的な中長ナスは、果実の長さが10cm~12cm目安で、実につやがあるうちに、ヘタの上を切って収穫する。

とり遅れると大きく育ちすぎてつやをなくし、食味の悪いスカスカの実(ボケナス)になるので、適時の収穫を心掛ける。

ポイント

  • 生育初期は株の生長を優先させる為、初めの実3個程度までは、小さなうちに摘みとるとよい。
  • 肥切れや水切れを起こすと、結実しなかったり、硬くて小さな変形果(石ナス)になるので、注意する。
  • 根からの病気感染に強い接ぎ木苗が育て易い。

ナスに発生する病気や生理障害一覧

ナスのコンパニオンプランツ一覧

ナスのオススメ料理について

漬けものなどの生食や、焼き物、炒めもの、揚げもの、煮もの等、用途は非常に広い。アクの少ない水ナスなどは、サラダでも食べられる。

ナスのこんな食べ方はどうですか?

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