ハダイコンの解説
葉だけを利用する目的で品種改良されたダイコンで、一般の大根とは異なり、根部は大きく肥大しないものが多い。
生育期間が短く、栽培は容易で、品種を選べば周年栽培も可能。好みの大きさで収穫できる。
家庭菜園のハダイコンの育て方について
栽培適期
発芽適温は15℃~35℃、生育適温は20℃~25℃。
品種を選べば周年栽培もできるが、暑さにはやや弱い品種が多い為、一般には春(3月~5月頃)や秋(9月~10月頃)に種をまくと育てやすい。
土壌の準備
pH6.0前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。肥料は、チッソがやや多めで、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
多湿を嫌う為、排水のよい土壌が適する。
栽培方法
畝に条間10cm~20cm程の溝を作り、種を約1cm間隔ですじまきする。覆土の厚さは1cm程。播種後は軽く鎮圧してたっぷりと水遣りをする。
発芽したら、本葉1~2枚の頃から適宜間引きと土寄せを行い、本葉5~6枚の頃に株間が5cm~8cmになるようにする。
生育期間が短い為、基本的に追肥は不要だが、生育の悪い場合のみ、最終間引きの際に少量の追肥を施すとよい。
収穫
草丈が10cm~25cmの頃が収穫適期。好みの大きさに育ったら、適宜抜き取って収穫をする。あまり株を大きくすると、茎葉が硬くなるので注意する。
温暖な時期なら播種から20日~30日後、低温期は40日~50日後が収穫の目安。
ポイント
- 虫害に遭いやすいので、虫が多い季節には、寒冷紗や不織布などのトンネルを用いるなどして防除する。
- 品種を選んで、高温期は遮光ネットで日避けをしたり、冬季はビニールトンネルなどで保温をすれば、周年栽培も可能。
ハダイコンに発生する害虫一覧
ハダイコンのオススメ料理について
さっと茹でておひたしや和え物にしたり、汁ものに加えたり、炒めるなどして利用する。
漬けものにも向く。ごく若い葉は、生でサラダに加えてもよい。