ペピーノの解説
主に丸型または卵型の果実で、ナシのような食感とメロンのような風味をもつ。
暑さや寒さに弱く、霜に当たると枯死するが、冬越しできれば翌年も続けて栽培でき、挿し木で株を増やす事も可能。生育のよい枝3本を伸ばして仕立て、枝が混み合わないように剪定管理しながら育てる。盛夏には一時生育が停滞するが、秋になると再び花をつけて結実する。
品種は早生種から晩生種まであり、ハート型のものや果皮に紫色の斑が入るものがある。種をまいて栽培する事もできるが、発芽率が悪く、良質の果実が実りづらい事が多い為、挿し木苗を栽培するのが一般的。
家庭菜園のペピーノの育て方について
栽培適期
生育適温は18℃~24℃。5℃を下回ると枯死する事がある。4月~5月の遅霜の心配がなくなった頃に苗を植え付ける。
土壌の準備
土壌酸度は、pH6.0~6.5程度になるように石灰などを混ぜて中和するとよい。堆肥などの腐植物に加え、元肥はリン酸が多めで、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を施す。
多湿を嫌い、水はけのよい土壌を好む。
栽培方法
株間は40cm以上とって苗を植え付ける。
生育が進んだら、生育のよい枝3本を選んで三本仕立てにし、しっかりした支柱を立てて誘引する。枝が繁りすぎると実つきが悪くなる為、脇芽や余分な枝は適宜剪定して取り除く。
果実は房状に実る。一房に数個結実したら、2~3個になるように摘果すると、充実した果実が収穫できる。
追肥は、春から秋の生長期間中に定期的に施す。
収穫
開花から30日~40日後が目安。果実の肥大が止まり、品種によって異なるが、果皮がクリーム色に変化した頃が収穫適期。収穫してから、2~3日程追熟させるとよい。
ポイント
- 開花したら人工授粉を行うと、結実の確率が高くなる。
- 果実の肥大期には水枯れしないように注意するが、果実の肥大が止った頃からは水遣りを控えると、糖度が上がるといわれている。
ペピーノのオススメ料理について
果物として生食したり、ジャムにする事が多い。糖度が低い果実は、サラダや炒め物に利用できる。
また、摘果した未熟な果実などは、漬けものやピクルスにして食べる事ができる。