- 野菜分類
- 葉菜類
- 野菜科目
- セリ科
- 漢字
- 三つ葉
- 英名
- Japanese honeywort
- 学名
- Cryptotaenia canadensis subsp. japonica
- 家庭菜園の育てやすさ
ミツバの解説
独特な風味が特徴の日本原産の葉菜で、日光に当てて育てる青ミツバ、養成した株を越冬させ、根ごと掘り上げて収穫する根ミツバ、遮光して育てる切りミツバと、栽培方法により呼称が異なる。
栽培には冷涼な気候を好み、春と秋に種をまいて育てるが、株分けでも増やせる。
食用に流通している根付きミツバを、根から3~4cm程の長さの茎をつけてカットし、土に挿して栽培する事もできる。
冬になると地上部は枯れるが、多年草の為、越冬して翌春から再び生育する。暑さや乾燥を嫌い、半日陰で栽培すると柔らかな葉に育つ。
家庭菜園のミツバの育て方について
栽培適期
発芽適温18℃~25℃、生育適温15℃~20℃。春まきでは4月~6月頃に、秋まきでは9月中旬~10月に種をまく。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培地は、半日陰が好ましい。
栽培方法
条間20cmで溝を作り、種をやや厚めにすじまきする。播種後はしっかりと鎮圧してたっぷりと水遣りをする。覆土の厚さは5mm~1cm程。好光性種子の為、覆土は厚くしない。
発芽したら、本葉3~4枚頃に株間3~4cm程になるように間引き、追肥と土寄せを行う。
根ミツバは、春に種をまき、枯れ葉を随時取り除きながら冬まで株を養成する。
冬に地上部が枯れたら枯れ葉を取り除いて、2~3月頃に10cm以上の盛土をする。
収穫
青ミツバは、草丈20cm以上に育ったら、株ごと抜き取るか、株元の茎を3~4cm程残して、必要な分だけ切り取って収穫する。
根ミツバは、草丈が20cm以上に育ったら、根ごと掘り上げて収穫する。
ポイント
- ミツバは低温に遭うとトウ立ちしやすいので、春まき栽培では、無理な早まきは避ける。
- 初期生育がゆっくりで雑草に負けやすい為、こまめに除草する。
- 暑さに弱いので、半日陰の場所で栽培するか、夏には遮光ネットなどを用いて日避けするとよい。
- 乾燥を嫌う為、適宜水遣りをする。
ミツバのオススメ料理について
主に薬味として、汁ものや煮ものなどに利用される。さっと茹でておひたしや和え物にしてもよい。生でサラダとしても食べられる。
根ミツバは、歯ごたえがある根の食感と風味を生かして、鍋ものや炒め物、天ぷらなどにも利用できる。