ナガイモ

ツル性の多年草で、地中に育つ芋を食用にする。大別すると、すりおろした芋の粘りが強い品種と弱い品種があり、粘りの弱いもので長い棒状の芋をナガイモ(長芋)、粘りの強いものをヤマノイモ(山芋)と区別して呼ばれる事が多い。
野菜分類
いも類
野菜科目
ヤマノイモ科
別名
山薬(さんやく)、薯蕷(しょよ)
漢字
長芋
英名
chinese yam
学名
Dioscorea batatas
家庭菜園の育てやすさ

ナガイモの解説

春に種いもを植え付けて、地上部が枯れた晩秋に地中の芋を掘り上げて収穫する。芋の形状は長い棒状で、水分が多くて粘りが弱めなのが特徴。

秋に蔓に着生するムカゴも食用になる。

地面に落ちたムカゴは、取り除かないと翌年盛んに萌芽するので注意。

家庭菜園のナガイモの育て方について

栽培適期

生育適温は17℃~27℃。4月~5月に種いもを植え付けて、晩秋の葉が枯れた頃に収穫する。

土壌の準備

pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な場合には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥にチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を少量施し、深くよく耕す。

種いもが肥料焼けしないよう、植付けの2週間前迄に行っておくとよい。

栽培方法

種いもは100g程度に切り分け、腐敗防止の為に切り口をよく乾かす。ムカゴを1年間養成した種いもは、切らずにそのまま植え付ける。畝の中央に溝を掘って30cm間隔で種いもを置き、5~6cmの厚さで覆土する。

蔓が長く伸びる前に、長くしっかりとした支柱やネットを設置し、蔓が伸びてきたら絡ませる。一つの種いもから蔓が複数伸びた場合には、生育のよいものを残して1本にする。

追肥は、6月下旬頃と7月下旬~8月上旬頃に施す。

収穫

地上の葉が枯れ上がった晩秋に、芋を傷つけないように注意して掘り上げる。蔓を地表から少しだけ残し、残りの蔓や支柱を取り除いてから行うと掘りやすい。

強い霜が降りない地域では、一度に全部を掘り上げずに、食べる分だけ都度掘り上げてもよい。

ポイント

  • 肥料の量は控えめでよい。
  • 追肥は遅れずに行う。後半の追肥が遅れると、アクの強い芋になる事がある。
  • 乾燥に弱いので、梅雨が明けたら敷き藁等をして乾燥防止に努める。雨が少ない場合には、適宜水遣りを行う。
  • ムカゴが多くつくと地中の芋が大きく育たない事があるので、ムカゴの肥大前に適宜取り除くとよい。ムカゴも食べられる。
  • ナガイモは地中深くまで長く伸びる為、パイプ栽培や波板栽培にすると、形のよい芋が育ちやすく、収穫もしやすい。

ナガイモの主な品種一覧

ナガイモに発生する病気や生理障害一覧

ナガイモのオススメ料理について

すりおろしたり、短冊切りにして食べるなどの生食や、すりおろしたイモを加熱するとモチモチした食感になるので、焼いたり、お好み焼きに混ぜたり、肉団子のつなぎにもなる。

粘りの強いヤマノイモ類とは異なり、水分が多くて粘りが少ない為、すりおろしたものをそのまま揚げたり煮たりする調理には、あまり向かない。厚く切ったものを焼いたり炒めたりすると、ホクホクした食感になる。

ムカゴは、塩茹でしたり、茹でたものを味付けして炒めたり、ご飯と炊き込むなどして食べられる。

最終更新日:
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