ハヤトウリ

大正時代に鹿児島に導入された事から、ハヤトウリ(隼人瓜)の名がついたと言われる。豊産性が高く、1株で100個以上収穫できる事も多い。
野菜分類
果菜類
野菜科目
ウリ科
別名
センナリウリ(千成瓜)、チャヨテ
漢字
隼人瓜
英名
chayote、christophene、mirliton、vegetable pear
学名
Sechium edule
家庭菜園の育てやすさ

ハヤトウリの解説

生育に温暖な気候を好む蔓性の多年草。若い葉茎や根も食用にできるが、主に食用とするのは洋ナシのような形状をした未熟な果実。

果皮が緑色と白の品種があり、緑色の品種は生育が旺盛で非常に豊産。白い品種は、果皮に産毛が多いが柔らかく、緑色の品種より食味が勝ると言われる。果実には種が一つしかできず、種ではなく果実そのものを植えて育てるのが特徴的。

春に栽培を開始するが、短日性で、秋になってから開花や結実が始まり、霜が降りる頃まで収穫が続く。

病害虫に強く生育が旺盛な為、蔓が繁茂する事に加えて1個300グラム以上に肥大する果実をたくさんつけるので、しっかりした長めの支柱やネットで丈夫な棚を作る事が必要。

暖地では、地下部を残して防寒すれば、越冬して翌年も栽培できる事がある。

家庭菜園のハヤトウリの育て方について

栽培適期

生育適温は20℃~25℃。遅霜の心配がなくなった4月下旬頃に栽培を開始する。

土壌の準備

土壌酸度はpH6.0前後となるよう、必要な際には石灰を混ぜて中和する。

堆肥などの腐植物に加えて、元肥はリン酸が多めで、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を施す。チッソが多いと蔓が繁茂しすぎる(蔓ボケ)ので、注意する。

栽培方法

株間90cm~1m程で果実を植え付ける。植え付けの際には、果実を寝かせて半分程を土に埋めるようにする。芽は、果実の尻の部分(花落ち部分)から出る。初期生育が早いので、支柱やネットは植え付けと同時に設置するとよい。

発芽したら本葉5~6枚で摘芯し、子蔓を3~4本伸ばす。更に、子蔓が1m程伸びたら摘芯して孫蔓を伸ばす。果実は孫蔓に多くつく傾向がある。

追肥は、開花前の9月上旬頃から定期的に施す。

収穫

9月中旬~下旬頃から開花が始まり、開花後15日~20日で収穫が可能となる。果実が12cm程に肥大した頃が収穫の目安。

次々と果実が実り、降霜の時期まで収穫が続くので、採り遅れないように注意する。

ポイント

  • 1株で十分な収穫量があるので、栽培数が多くなりすぎないように注意する。
  • 果実は水分を多く含む為、植え付け後は芽が5~6cm程に伸びるまでは水遣りをしない。
  • 蔓の生育が非常に旺盛で繁茂しすぎる事がある為、余分な子蔓は早めに摘み取るとよい。
  • 乾燥にはやや弱いので、真夏の乾燥時には適宜灌水する。
  • 翌年も栽培するには、開花後40日~50日程経過して熟した果実を降霜前に収穫し、保存しておくとよい。乾燥しすぎる事がないように籾殻などに埋めて涼しい場所に保管したり、新聞紙などで包んで冷暗所で保管する。暖地では、地下部を残して株元を防寒すれば、越冬できる事もある。

ハヤトウリに発生する病気や生理障害一覧

ハヤトウリに発生する害虫一覧

ハヤトウリのオススメ料理について

果実は、生でも加熱しても食べられる。味にくせがなくシャキシャキした食感が持ち味の為、薄くスライスしたものを塩もみして水に晒し、サラダや和え物にするとよい。

漬けものにも向くので、浅漬けや糠漬けの他、味噌漬け、奈良漬けなどにも利用できる。

炒めものや汁ものの具にしても合う。若い葉茎は、蔓を取り除いて加熱し、おひたしや和え物、炒めものやスープの具などにして食べられる。茎の表皮が硬い場合には、皮を剥いて使用するとよい。

肥大した根部はデンプンが多く、皮を剥いて芋のように茹でたり炒めたり、煮たりして食べられる。

最終更新日:
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