レタスの解説
結球する玉レタス、半結球性のサラダ菜、立ち性のコスレタス(ロメインレタス)、結球しないリーフレタス、茎を食用にする茎レタス(ステムレタス)等、レタスの種類は多い。
生育には冷涼な気候を好むが、結球レタスに比べると非結球性のリーフレタスは、暑さや寒さ、病害虫に強く、栽培期間が比較的短い為、初心者には育てやすい。
家庭菜園のレタスの育て方について
栽培適期
発芽適温18℃~20℃、生育適温20℃前後と冷涼な気候を好む為、春と秋の栽培が適している。春まきでは3月頃に、秋まきでは8月中旬~9月にかけて種をまく。
土壌の準備
pH6.5~7.0の中性寄りの土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
泥はねによる病害予防や雑草防止、土壌水分の急激な変化防止に、畝にポリマルチを張るとよい。
栽培方法
苗を購入するか、ポットで育苗してから定植するとよい。育苗する場合には、ポットに種を3~4粒まき、しっかりと鎮圧してたっぷりと水遣りをする。覆土の厚さは5mm~1cm程。好光性種子の為、覆土は厚くしない。
発芽したら、本葉2~3枚で1本立ちにし、本葉が4~5枚になったら、株間を30cm程とって定植する。リーフレタスは畑に直播きしても育てやすい。
結球レタスは葉が巻き始めた頃に追肥を施す。リーフレタスは、元肥を十分に施しておけば追肥の必要はないが、生育が悪ければ施すとよい。
収穫
結球レタスは、結球部が肥大したら上から軽く押さえてみて、弾力がありやや硬く締まった頃が収穫適期。外葉を倒して、株元からナイフなどで切り取る。
リーフレタスは、草丈が20~25cmに育ったら、株元から切り取るか、外葉から必要な分だけ都度かきとって収穫する。
かきとり収穫では、長く収穫を楽しめるが、春栽培では気温が上がり、トウ立ちすると食味が悪くなる為、それまでに収穫を終えるようにする。
ポイント
- 高温によりトウ立ちするので、高温期の栽培は避けた方がよい。
- 結球レタスは、苗を購入した方が栽培しやすい。特に、秋作の結球レタスは、育苗に気温等の環境を選ぶので、苗を購入した方がよい。
- 高温時には種は休眠し発芽しないので、秋栽培の種まき時には、湿らせた紙などに種を包み、冷蔵庫内で催芽させてから種まきすると、発芽しやすい。
- 浅根性で湿害を受けやすい為、土壌が多湿とならないように注意する。
- レタスは初期生育が遅い。生育が悪いと判断して肥料を与えすぎないようにする。
- 結球レタスは、肥料が少ないとうまく結球しない事があるが、多肥でも生理障害を起こしやすい為、適量の施肥を心掛ける。
レタスに発生する害虫一覧
レタスのオススメ料理について
サラダなどで生食するのが一般的だが、結球レタスは加熱しても適度な歯ごたえがある為、茹でておひたしや和え物にしたり、炒めたり、スープに加えたりしても食べられる。
茎レタス(ステムレタス)は、主に山くらげと呼ばれる乾物や漬けものに加工されるが、若い葉や生の茎も食べられる。茎は薄切りしてサラダや和え物にしたり、炒めてもよい。