ジャガイモ

いも類の中では比較的生育期間が短く、初心者でも育てやすい。温暖な地域では、春と秋の2回栽培できる。
ジャガイモの写真 出典: photo AC
野菜分類
いも類
野菜科目
ナス科
別名
馬鈴薯
漢字
馬鈴薯
英名
potato
学名
Solanum tuberosum
家庭菜園の育てやすさ

初心者向け

ジャガイモの解説

食味や表皮の色の異なる多くの品種がある。いも類の中では比較的生育期間が短く、様々な土壌に適応するので、初心者でも育てやすい。

家庭菜園のジャガイモの育て方について

栽培適期

発芽適温は15℃~20℃。生育適温は15℃~25℃。

春作は2月下旬~3月下旬、秋作は8月下旬~9月上旬に種いもを植えて育てる。植付けから90日前後で収穫となる(品種による)。

土壌の準備

pH5.0~6.5の弱酸性の土壌を好むので、pH5.0以下でなければ、酸度調整の石灰は不要。植付けの2週間以上前に、堆肥や腐葉土などの腐植物を施してよく耕しておく。

栽培方法

種いもは、各片に2つ以上の芽を残して重さ40g程にカットし、腐敗防止の為に、断面をよく乾燥させるか、草木灰をまぶしておく。

畝の中央に、深さ幅共に15㎝程の溝を掘り、断面を下にして、30cm間隔で種いもを置いていく。

肥料は、チッソより、リン酸・カリの比率が多めのものを、芋と芋の間に置く。この時、肥料が種いもに触れると肥料焼けする事がある為、直接触れないように注意する。その後、種いもに7~8cm程の厚さの土がかかるように、溝を埋め戻す。

通常は3週間~1ケ月程で萌芽して複数の芽が育つので、草丈が10cm~15cm程になったら、生育がよい芽を2本残して、他をかきとる(芽かき)。

追肥は、芽かきの際と花芽がつきはじめた頃に施し、同時に土寄せをする。

収穫

植付けから90日前後頃から葉が黄変して枯れ始めるので、その頃が収穫の目安。水分を多く含んだ土から掘り上げると芋が傷みやすくなる為、晴天が続き、土が乾いているタイミングで掘り上げるとよい。

掘り上げたら、日の当たらない涼しい場所で保管する。収穫してから1~2週間以上経過すると、適度に水分が抜けると共に、でんぷんが糖に変化して甘みが増すといわれている。

ポイント

  • 食用のじゃがいもはウィルスを保有している事がある為、種いもは種苗店等で専用のものを購入する。
  • 種いもが腐る事があるので、植付け時から萌芽までの水遣りは不要。
  • 芽かきの際に残す芽の数によって、収穫する芋の大きさや数が決まる。芽を多く残すと、小さい芋が多数育ち、残す芽が少ないと、大きな芋が少数育つ。
  • 芋は種いもの位置より上に育つ為、土寄せを怠ると芋が地上に出て緑化し、有毒となる事があるので、注意する。
  • 芋の肥大が始まる開花頃からの水分が不足すると、芋が大きくならないので、雨が少ない際には、適宜水遣りするとよい。

ジャガイモに発生する病気や生理障害一覧

ジャガイモのオススメ料理について

蒸す、焼く、煮る、炒める、揚げるなど、広い調理用途に適する。

芋の系統により、ホクホクした食味だが煮崩れしやいもの(男爵系)、ねっとりした食味で煮崩れしづらいもの(メークイン系)などの特徴があるので、用途に応じて使い分けるとよい。

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最終更新日:
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