家庭菜園のジャガイモの育て方について
栽培適期
発芽適温は15℃~20℃。生育適温は15℃~25℃。
春作は2月下旬~3月下旬、秋作は8月下旬~9月上旬に種いもを植えて育てる。植付けから90日前後で収穫となる(品種による)。
土壌の準備
pH5.0~6.5の弱酸性の土壌を好むので、pH5.0以下でなければ、酸度調整の石灰は不要。植付けの2週間以上前に、堆肥や腐葉土などの腐植物を施してよく耕しておく。
栽培方法
種いもは、各片に2つ以上の芽を残して重さ40g程にカットし、腐敗防止の為に、断面をよく乾燥させるか、草木灰をまぶしておく。
畝の中央に、深さ幅共に15㎝程の溝を掘り、断面を下にして、30cm間隔で種いもを置いていく。
肥料は、チッソより、リン酸・カリの比率が多めのものを、芋と芋の間に置く。この時、肥料が種いもに触れると肥料焼けする事がある為、直接触れないように注意する。その後、種いもに7~8cm程の厚さの土がかかるように、溝を埋め戻す。
通常は3週間~1ケ月程で萌芽して複数の芽が育つので、草丈が10cm~15cm程になったら、生育がよい芽を2本残して、他をかきとる(芽かき)。
追肥は、芽かきの際と花芽がつきはじめた頃に施し、同時に土寄せをする。
収穫
植付けから90日前後頃から葉が黄変して枯れ始めるので、その頃が収穫の目安。水分を多く含んだ土から掘り上げると芋が傷みやすくなる為、晴天が続き、土が乾いているタイミングで掘り上げるとよい。
掘り上げたら、日の当たらない涼しい場所で保管する。収穫してから1~2週間以上経過すると、適度に水分が抜けると共に、でんぷんが糖に変化して甘みが増すといわれている。
ポイント
- 食用のじゃがいもはウィルスを保有している事がある為、種いもは種苗店等で専用のものを購入する。
- 種いもが腐る事があるので、植付け時から萌芽までの水遣りは不要。
- 芽かきの際に残す芽の数によって、収穫する芋の大きさや数が決まる。芽を多く残すと、小さい芋が多数育ち、残す芽が少ないと、大きな芋が少数育つ。
- 芋は種いもの位置より上に育つ為、土寄せを怠ると芋が地上に出て緑化し、有毒となる事があるので、注意する。
- 芋の肥大が始まる開花頃からの水分が不足すると、芋が大きくならないので、雨が少ない際には、適宜水遣りするとよい。
ジャガイモの主な品種一覧
ジャガイモに発生する病気や生理障害一覧
ジャガイモに発生する害虫一覧
ジャガイモのオススメ料理について
蒸す、焼く、煮る、炒める、揚げるなど、広い調理用途に適する。
芋の系統により、ホクホクした食味だが煮崩れしやいもの(男爵系)、ねっとりした食味で煮崩れしづらいもの(メークイン系)などの特徴があるので、用途に応じて使い分けるとよい。
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