- カナ
- ハンシンイチョウビョウ
- 病気の発生時期
- 5月 〜 10月
半身萎凋病の解説
病原はバーティシリウムと呼ばれる糸状菌で、土壌に長期間生存し、作物の根から感染して導管を侵す。多くの種類の植物に感染して様々な病気を引き起こすが、ナスやトマトなどは半身萎凋病を発病しやすい。
発病した株は、下部の葉の片側から徐々に黄変して萎れ、やがて症状は株の片側に広がり、全体に拡大する。また、羅病株の茎や根を切断すると、導管が薄く褐変している。
湿潤な土壌と22℃~26℃の地温帯を好む為、5月~7月頃に最も発病しやすく、18℃以下や30℃以上の高温では発病しづらい。
家庭菜園での半身萎凋病の被害内容について
導管が侵される為、養分や水分を十分に吸収できず、作物の生育が著しく阻害される。生育初期に発病すると、株が枯死する事もある。
実つきが悪くなり、減収する。
家庭菜園での半身萎凋病の予防について
- 連作を避ける。
- 定期的に太陽熱などを利用した土壌消毒を行うと共に、排水性のよい土壌作りに努める。
- 羅病株の残渣は畑に残さない。
- 抵抗性のある接ぎ木苗を使用する。
家庭菜園での半身萎凋病の対策について
無農薬
発病後の対策はないが、株が十分に生育していれば、真夏の高温や秋の低温で症状が改善される事がある。
農薬
ベンレート、トップジン、ガスタードなどを用いて土壌消毒を行う。