エダマメの解説
エダマメはダイズを未熟なうちに収穫したもの。
少ない肥料でよく育つ。種まきから80日程度で収穫できる早生種から、120日前後かかる晩生種、その中間の中生種などの作型がある。
風味や味も、あっさりした味わいの普通種、香ばしいかおりとコクのある茶豆、甘みの強い黒豆、茶豆風味の普通種など、多くの品種がある。
家庭菜園のエダマメの育て方について
栽培適期
生育適温は、20℃~35℃。初心者は、初夏に種まきして育てる早生種が育てやすい。
土壌の準備
pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。元肥は、リン酸・カリをバランスよく施し、チッソは通常の半量程度でよい。チッソが多いと、葉ばかりが繁って莢つきが悪くなる事があるので、注意する。
栽培方法
発芽適温が20℃~30℃とやや高いので、地温が十分に上がってから種まきする。まだ地温が十分でない時期には、ポリマルチを敷いて地温を上げるとよい。
株間は25cm~30cm。1ケ所に種を3、4粒程まいて、本葉が開いた頃に1ケ所2株を残して間引きする(中生種や晩生種は大株になるので、株間はこれよりやや広めにとり、1ケ所1株に間引く)。
ポットで苗作りをして、定植してもよい。
開花した頃に、リン酸が多めの肥料を追肥すると、莢つきがよくなる。また、莢が膨らんでくると上部が重くなり、株が不安定になるので、株元に土寄せをして倒れないようにする。
収穫
全体の莢の2/3程度が十分に膨らんだら、株ごと引き抜いて収穫するか、膨らんだ莢から順次切り取って収穫する。収穫が遅れると、豆が固くなり食味が落ちるので、適期の収穫を心掛ける。
ポイント
- 葉ばかり繁って莢つきが悪くなる葉ボケ状態となる事があるので、チッソ肥料は多く施さない。
- 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
- 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
- 開花から莢が太る頃に水分が不足すると、落莢や空莢が多くなるので、適宜水遣りをして、土壌が乾燥しないようにするとよい。