ダイコン

生育には冷涼な気候を好む根菜で、様々な地方品種がある。春まきと秋まき栽培が主流で、秋まき栽培では、寒さに当たる事により甘みが増す。
ダイコンの写真 出典: photo AC
野菜分類
根菜類
野菜科目
アブラナ科
別名
スズシロ(清白)
漢字
大根
英名
japanese radish (daikon)
学名
Raphanus sativus var. longipinnatus
家庭菜園の育てやすさ

ダイコンの解説

一般的な円筒形の青首大根の他に様々な地方品種があり、大型の円筒形や丸型、1m以上の長さに育つものや短形のもの等、形状は様々。

辛みの強いものや煮ものに向くもの、生食に向くもの、漬け物向き等、それぞれの用途に特化した品種や、表皮が赤や黒、緑色、芯が赤色を帯びたもの等、白色以外のものもある。

生育には冷涼な気候を好み、春まきと秋まき栽培が一般的だが、春まき栽培ではトウ立ちしやすい為、初心者は秋まき栽培が育てやすい。秋まき栽培では、寒さに当たる事により、ダイコンの甘みが増す。

家庭菜園のダイコンの育て方について

栽培適期

発芽適温は15℃~30℃、生育適温は17℃~20℃。春まきでは4月頃に、秋まきでは8月下旬~9月中旬頃に種をまく。

土壌の準備

pH6.0前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ・リン酸・カリをバランスよく含む肥料を施す。

又根防止の為に土壌を深耕し、石や固い土の塊は取り除いておく。

地温の保持に、畝にポリマルチを張ってもよい。

栽培方法

一般的な青首大根では、株間30cmで1ケ所に種を4~5粒まく。覆土は約1cm。嫌光性種子の為、覆土は薄くしない。播種後はしっかりと鎮圧してたっぷりと水遣りをする。

発芽したら段階的に間引きを行い、本葉5~6枚で1本立ちにする。

最終間引きの際に、追肥と土寄せをする。

収穫

青首大根は、根の直径が7cm程になったら、引き抜いて収穫する。収穫が遅れて生長しすぎたり、厳しい寒さに長く晒されるとス入りする事がある為、適期の収穫を心掛ける。

ス入りしにくい品種を選べば、秋まき栽培では必要な分だけ少しずつ収穫する事もできる。

ポイント

  • 低温に感応して花芽分化すると根の肥大が停止する為、種まきの適期を守る事が大切。
  • 秋まき栽培では、種まきが遅れる場合には、低温に強い品種を選ぶ。
  • 春まきの際は、晩抽性の専用品種を選んで栽培する。
  • 虫害に遭いやすいので、栽培中は、寒冷紗や不織布などのトンネルを用いるなどして防除する。
  • 移植すると又根になりやすいので、必ず直まきし、移植はしない。

ダイコンの主な品種一覧

ダイコンのオススメ料理について

品種によるが、サラダや漬け物、大根おろしなどにして生食したり、加熱調理では、主に煮物に使われる他、焼いたり炒めたりしても食べられる。

一般に、ダイコンの葉に近い部分は辛みが少なく硬めなので、サラダや炒め物に、中間部分は柔らかくて瑞々しく甘みが強いので煮物に、下の部分は辛みがある為、大根おろしに向くといわれる。

大根の葉は栄養価が高い為、漬け物や炒め物に利用するとよい。また、ダイコンを水飴やハチミツ漬けにした上澄み液は、喉の痛みに効果があるとされている。

最終更新日:
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