ササゲの解説
豆が肥大する前の若莢を食用とする。蔓が旺盛に伸びる為、支柱やネットの設置が必要(最近では、支柱が不要なつるなし種もある)。
乾燥や暑さに強く、真夏でもよく生育する。見た目はインゲンマメに似ているが、莢が30cm以上と長いものが多く、60cmを超すものもある。
緑莢の他に、紫莢の品種もある。
家庭菜園のササゲの育て方について
栽培適期
発芽適温、生育適温共に20℃~30℃。十分に気温が上がった5月以降に種をまき、10月頃まで収穫できる。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、リン酸がやや多く、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を少なめに施す。
つるあり種は特に、チッソが多すぎると、過繁茂(葉ボケ)となり、莢つきが悪くなる事があるので、チッソの量には注意する。
地温の保持や乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。
栽培方法
地温が十分に上がった5月以降に種まきをする。株間を30cm~40cm程とり、1ケ所に種を3、4粒まいて、本葉2枚頃までに1ケ所に2株を残して間引きする。ポットで苗作りをして定植してもよい。
つるが伸び始める頃(本葉5~6枚)より前に、支柱やネットを設置する。
追肥は、開花が始まった頃から定期的に行う。
収穫
莢が膨らんできたら摘み取る。一般的なもので、開花から15日~20日後が目安。とり遅れると硬くなって食味が悪くなるので、早めの収穫を心掛ける。
ポイント
- 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
- 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
- 親蔓が支柱やネットの先端まで伸びたら摘芯し、子蔓の発生を促す。子蔓も親蔓と同様に、支柱やネットの先端まで伸びたら摘芯するとよい。
- 蔓が旺盛に伸びるので、生育後半は適宜剪定するなどして、整理する。
ササゲのオススメ料理について
インゲンマメと同様に食する事ができる。茹でて和えものやサラダにしたり、炒めたり、揚げたりして食する。
彩りとして、さっと加熱したものを煮ものに添えたり、つけあわせ等にもよい。
長く加熱すると色が悪くなるので、色を生かしたい場合には注意する。