タマリロの解説
発芽後2年程で結実を開始し、生長すると2m~6mにもなる樹に5cm~7cm程の大きさの卵型の果実を房状に実らせる。ツリートマトや木立トマトの別名の通り、熟した果実はオレンジ色や赤色、黄色で、味や食感はトマトに似ている。
熱帯~亜熱帯性の植物で、生育には豊富な日照と温暖な気候を好むが、寒さにもやや強く、温暖地では霜避け措置などをすれば露地でも越冬できる。
春から初夏にかけて開花、結実し、果実は秋から冬にかけて熟す。
家庭菜園のタマリロの育て方について
栽培適期
発芽適温、生育適温共に25℃以上。遅霜の心配がなくなった5月~6月頃に苗を植え付ける。種から育てる場合には、気温が低い時期には加温して管理する。
土壌の準備
pH5.8~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はリン酸が多く、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
本葉4~5枚以上に育った苗を植え付け、草丈が50cm~60cmになったら主枝を摘んで脇芽の生育を促す。
根が浅く倒伏しやすい為、しっかりとした支柱を立てて添えるとよい。
生育中は月に1度程度、着蕾したら2~3週間毎に定期的に追肥を施す。
収穫
果実の肥大が止り、十分に色づいたら順次摘み取って収穫する。
ポイント
- 0℃以上であれば越冬できると言われているが、鉢植えなどは室内の暖かい場所に移動させるとよい。
- 気候によっては開花しても結果しない事があるので、その際にはホルモン剤を使用するとよい。