レンズマメ

「レンズ」の語源となった豆で、小粒で扁平な円形をしている。成熟豆を食用にするが、水で戻す手間がない為、欧米や中東、インドなどでは煮ものやカレ―などによく使用される。
野菜分類
まめ類
野菜科目
マメ科
別名
ヒラマメ(扁豆)
英名
lentil
学名
Lens culinaris
家庭菜園の育てやすさ

レンズマメの解説

「レンズ」の語源となった豆で、小粒で扁平な円形をしている。

表皮が黄色、オレンジ色、緑色、褐色、黒色等の品種があり、大粒種(直径6mm~9mm)と小粒種(直径3mm~6mm)がある。

成熟豆を食用にし、欧米や中東、インドなどではよく食される定番の豆だが、日本での生産はないに等しい。生育には冷涼な気候を好み、高温や多雨、多湿に弱い。カラスノエンドウに似た株姿で、蔓は50cm程伸び、莢には豆が2粒ずつ入る。

作型には春まき栽培と秋まき栽培があるが、一般地では秋まきで栽培した方が、比較的育てやすい。

家庭菜園のレンズマメの育て方について

栽培適期

生育適温は15℃~20℃。春まき栽培では3月~6月頃に種をまき、秋頃に収穫する。秋まき栽培では10月~11月頃に種をまき、越冬させて翌年夏頃に収穫する。

土壌の準備

pH6.5~7.0の中性寄りの土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、リン酸がやや多く、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を少なめに施す。チッソが多すぎると、過繁茂(葉ボケ)となり、莢つきが悪くなる事があるので、チッソの量には注意する。

栽培方法

株間を20cm~30cmとり、1ケ所に種を3、4粒まいて、本葉2枚頃までに1ケ所に2株を残して間引きする。ポットで育苗して、草丈が7~8cm程になった頃に定植してもよい。

蔓が伸び始めたら、短い支柱を設置して横紐を張るなどすると、倒伏防止になる。

追肥は、開花が始まった頃と着莢期に行う。

収穫

枯れて乾燥した莢から順次摘んで収穫する。8割程度の莢が枯れたら、株ごと切り取ってもよい。切り取った株は、雨の当たらない場所で1~3週間程乾燥させてから脱莢する。

ポイント

  • 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
  • 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
  • 多湿に弱い為、水の遣りすぎに注意する。
  • 秋まき栽培で越冬させる場合には、トンネルなどを設置して寒害対策をするとよい。

レンズマメに発生する病気や生理障害一覧

レンズマメに発生する害虫一覧

レンズマメのオススメ料理について

水に長時間浸けて戻す必要がない為、そのまま煮込んでスープやカレーなどに利用できる。米に混ぜて炊いてもよい。

10分程度浸水させてから5分~10分程度茹でれば火が通るので、茹でたものをサラダやマリネ、和え物にしても食べられる。

最終更新日:
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