タカナの解説
カラシナの変種でピリッとした辛みがあり、主に漬けものに用いられる。
生育には冷涼な気候を好み、春と秋に栽培できるが、春はトウ立ちが早く、秋まきで寒さに当たったものの方が味がよいので、秋まきで栽培するのが一般的。
越冬させて大株に育てる事もできる。初心者でも育てやすいが、虫がつきやすい為、防除策が必要。
地方品種も多く、緑葉の他に赤紫色がかるものや、葉柄にコブができる品種などがある。
家庭菜園のタカナの育て方について
栽培適期
発芽適温15℃~25℃、生育適温16℃~20℃。一般には、秋(9月頃)に種をまいて栽培する。越冬させて大株にする場合には、厳寒期にはビニールトンネルなどで保温するとよい。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な場合は、石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、肥料は、チッソがやや多めで、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
畝に条間20cm程の溝を作り、種を約1cm間隔ですじまきする。覆土の厚さは1cm程。播種後は軽く鎮圧してたっぷりと水遣りをし、発芽したら、本葉2~3枚の頃から適宜間引きし、本葉4~5枚までに株間が20cm程になるように間引く。
越冬させて大株に育てる場合は、株間を30cm~40cm程にするとよい。
追肥は、本葉4~5枚の頃から生育状況を見ながら、厳寒期を除いて1ケ月に1度の割合で行う。
収穫
草丈20cm程以上に育ったら、株ごと抜き取って収穫する。越冬させて大株に育てたものは、外葉からかきとり収穫をしてもよい。トウ立ちしたものは、菜花としても食べられる。
ポイント
- 虫害に遭いやすいので、虫が多い時期には、寒冷紗や不織布などのトンネルを用いるなどして防除する。
タカナに発生する害虫一覧
タカナのオススメ料理について
一般には漬けものにして利用するが、さっと茹でておひたしや和え物、汁ものの具などにも利用できる。
内側の柔らかい葉はサラダなどの生食も可。
硬い外葉は炒めたり煮たりしてもよい。