センチュウ

センチュウの種類は約50万種と非常に多く、そのうち農作物に被害を与える種類は主に土壌中に生息し、根に寄生して吸汁する。非常に微小で肉眼では見えないものが多い。
害虫の発生時期
3月 〜 10月

センチュウの解説

農作物に被害を与えるセンチュウは、植物の根に寄生して多数のコブ状組織を作るネコブセンチュウ類(サツマイモネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ、アレナリアネコブセンチュウ等)や、細根を腐敗させるネグサレセンチュウ類(キタネグサレセンチュウ、ミナミネグサレセンチュウ、クルミネグサレセンチュウ等)、10年近く生存するシスト(卵の塊の包嚢)の状態で根に寄生するシストセンチュウ類(ダイズシストセンチュウ、ジャガイモシストセンチュウ等)、キクなどの葉に侵入して加害するハガレセンチュウ等、非常に多くの種類が存在し、殆どが体長1mm以下で透明に近い体色をしている為、肉眼では発見したり種類を特定しづらい。

非常に広い範囲の作物に寄生し、多くの場合は根を加害する為、作物は養分や水分の吸収に支障をきたして、生育が悪い、萎れる、茎葉の黄変、褐変、枯死など、病害と似た症状で被害が現れる。

同じ科の作物を連作する事により特定のセンチュウが増殖すると言われ、土壌密度が高くなると被害は深刻となる。

家庭菜園でのセンチュウの被害内容について

土壌中にセンチュウが高密度となると、作物の生育不良、葉の萎れや黄変、褐変、枯死などをもたらす。

ダイコンニンジンなどの根菜類は、根部の表皮にボツボツと隆起した小点や細かな亀裂が生じ、美観を損ねる。

ゴボウレンコン等はシミ状の黒褐色の斑点ができたり、ヤマノイモナガイモなどは褐色斑やコブができる事がある。

家庭菜園でのセンチュウの予防について

同じ科の作物を連作しない。

ネコブセンチュウ類に有効なクロタラリア、ネグサレセンチュウ類に有効なマリーゴールドなどの拮抗作物を輪作体系に取り入れ、有害センチュウの土壌密度を下げる。

作付け前に土壌に大量の熱湯などを注いで消毒を行う。

家庭菜園でのセンチュウの対策について

無農薬

作物の生育途中での駆除策はない為、作付け終了後や作付け前に予防策を施す。

農薬

作付け終了後や作付け前に石灰窒素やネマトリン、パダン等を用いて土壌消毒を行う。

家庭菜園でセンチュウが発生しやすい野菜一覧

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