カブ

日本では古来より栽培されてきた野菜で、様々な地方品種がある。加熱調理の他、生食でもおいしく食べられるものが多く、葉も栄養価が高い。生育には冷涼な気候を好む。
カブの写真 出典: photo AC
野菜分類
根菜類
野菜科目
アブラナ科
別名
カブラ、カブナ、カブラナ、スズナ(鈴菜、菘)
漢字
英名
turnip
学名
Brassica rapa var. rapa
家庭菜園の育てやすさ

カブの解説

日本では古来より栽培されてきた野菜で、様々な地方品種があり、一般的な丸型だけでなく、細長いもの、扁平型、まが玉型のものや、色も赤色、紫色、ツートンのものがある。

外国種では、黒や黄色の品種もある。大きさは、直径5~6cmの小カブから直径15cmを超す大カブまでが栽培されている。

生育には冷涼な気候を好む為、春や秋が栽培に適する(大カブは秋まき)。

小カブどりでは種まきから約40~60日で収穫でき、初心者でも育てやすいが、虫害に遭いやすい為、防除が必要。

家庭菜園のカブの育て方について

栽培適期

発芽適温は20℃~25℃、生育適温は15℃~25℃。家庭菜園では、春と秋の種まきが適している。寒さには強いが、強い霜に何度も当たると傷むので注意する。耐暑性は低い。

土壌の準備

pH6.0前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には、石灰を混ぜて中和する。肥料は、堆肥などの腐植物に加え、チッソ・リン酸・カリをバランスよく施す。

栽培方法

よく耕した土壌に条間15cm前後の溝を作り、種を約1cm間隔ですじまきする。覆土は約1cm。播種後は軽く鎮圧してたっぷりと水遣りをする。

本葉1~2枚の頃から適宜間引き収穫しながら土寄せし、小カブどりでは本葉5~6枚までに株間を10~12cm程度にする。中カブは、条間20cm前後、株間15~20cm程度、大カブは条間、株間共に30~40cmにする。

種は、点まきしてもよい。

元肥をしっかり施せば追肥の必要はないが、大カブの栽培では、本葉5~6枚の頃から、2、3回追肥をするとよい。

収穫

地上にせり出した根部の直径が、小カブでは5~6cm、中カブでは8~12cm、大カブはそれ以上に育ったら、引き抜いて収穫する。

収穫したカブは、葉を切り落として根部とは別に保存するとよい。葉をつけたままだと、根部の水分や栄養が葉に吸われて食味が落ちる。

ポイント

  • 虫害に遭いやすいので、栽培中は、寒冷紗や不織布などのトンネルを用いるなどして防除する。
  • 間引きを怠ると根部の肥大が遅れるので、間引きは遅れずに行う。
  • 土壌水分の急激な変化により、生育後半のカブは裂根しやすくなるので、過度の乾燥や多湿には注意する。裂根しづらい品種を選べば、心配は少ない。
  • 根コブ病発生地では、抵抗性品種(品種名にCRの記載があるもの)を選ぶと、発病せずに生育する。

カブに発生する病気や生理障害一覧

カブのオススメ料理について

カブは生でも加熱しても食する事ができる。生でサラダや漬けもの、和えもの、ピクルスにしたり、煮たり、焼いたり、炒めたりしても火が通りやすい。

すりおろしてスープにしたり、かぶら蒸しなどにも利用できる。カブの葉も、漬けものにしたり、炒めたりして食する事ができる。

最終更新日:
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