ツノニガウリの解説
キュウリの仲間で、オレンジ色の楕円形果実に多くのトゲがある形状が特徴的な、高温性の蔓性植物。
ニュージーランド企業の登録商標名「キワノ(キワーノ)」という名で流通している事が多い。果肉は薄緑色のゼリー状で、かすかな酸味とつるっとした食感がある。
生育には高温を好み、蔓が旺盛に繁るので、栽培にはしっかりとした支柱とネットの設置が必要。種はあまり流通していない為、一般には苗を購入して育てる。
家庭菜園のツノニガウリの育て方について
栽培適期
生育適温は20℃~30℃。寒さに弱い為、遅霜の心配がなくなった頃(4月下旬~5月頃)に苗を植え付ける。
土壌の準備
pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はリン酸がやや多く、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を施す。
地温保持や乾燥防止に、畝にポリマルチを張るとよい。
栽培方法
株間を40cm以上とって、本葉3~4枚程度に育った苗を植え付ける。定植したら、苗が倒れないように仮支柱を立て、たっぷりと水遣りをする。
本葉5~6枚になったら親蔓を摘芯して3~4本の子蔓を育て、他は取り除く。子蔓が伸び始めたら、太くしっかりとした本支柱とネットを設置して誘引する。
追肥は、最初の実がついた頃からを目安に、定期的に行う。
収穫
果実の肥大が止り、緑色の果皮が黄色に色づき始めたら収穫適期。収穫したら、1週間程度追熟させるとよい。
ポイント
- 蔓が旺盛に繁り、実も次々に着くので、蔓や実の重さに耐えられるように、しっかりとした支柱とネットを設置する。
- 雌雄異花植物である為、まだ虫が多くない時期には、午前中に人工授粉を行うと、着果がよくなる。
- 生育最盛期の真夏は土壌の乾燥が激しい為、適宜水遣りが必要。
- 葉茎や果実にトゲがある為、手袋をして作業をした方がよい。
ツノニガウリのコンパニオンプランツ一覧
ツノニガウリのオススメ料理について
フルーツとして生で食すのが一般的。縦半分にカットして、スプーンなどで果肉を種ごとすくって食べる。
かすかな酸味があるが、甘みは殆どないので、ハチミツや砂糖をかけたり、ヨーグルトに加えるなどすると、食べやすい。