ネキリムシ (根切り虫)

作物の茎の地際部を齧ったり切断する蛾の幼虫を指す。コガネムシの幼虫など、根を食害する害虫を総称して根切り虫と呼ぶ事も多い。
害虫の発生時期
5月 〜 10月

ネキリムシの解説

コガネムシの幼虫以外では、蛾の仲間のカブヤラガやタマヤラガの幼虫を指して「根切り虫」と呼ぶ事が多い。

幼虫は共に体長4cm前後(老齢期)のイモムシで、体色はやや光沢のある灰褐色や茶褐色をしている。幼齢期は日中でも地上にいて葉などを食害するが、中齢以上になると日中は土中に潜み、夜間に地上に這い出て作物の茎や生長点を食害する。

春から初夏にかけてと秋に発生が多く、冬季は幼虫や蛹で越冬するが、暖地では冬でも幼虫が活動して食害する事がある。

非常に広範囲の植物に被害を及ぼし、また、被害に遭った作物のダメージは大きい。

家庭菜園でのネキリムシの被害内容について

地際部の茎を齧ったり切断する為、被害に遭った作物は枯死する。特に幼苗期に被害に遭いやすい。

家庭菜園でのネキリムシの予防について

雑草地が産卵場所になる事が多い為、前作を含めて、周辺の雑草は除草する。

作物を防虫ネットなどで被覆して、成虫の侵入や産卵を防止する。幼虫の侵入防止の為に、被覆資材の裾はしっかり埋めるなどして隙間を作らない。

食害が軽微な幼齢幼虫のうちに、発見次第補殺する。幼齢期は日中も地上にいる為、発見しやすい。

プラスチックやボール紙などの硬い紙で株ごとに周囲を囲って幼虫の侵入を防いだり、茎の地際部数cm程をアルミホイルなどで覆って食害を防ぐなどの方法もある。

家庭菜園でのネキリムシの対策について

無農薬

被害株が発生したら周囲の土を浅く掘ると、潜んでいる根切り虫を発見できる事がある。被害直後であれば、比較的発見しやすい。発見次第、補殺する。

農薬

デナポン、オルトラン、ダイアジノン、ネキリトン、カルホスなどを散布する。

家庭菜園でネキリムシが発生しやすい野菜一覧

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