トンブリ

トンブリは、ホウキの原料となったり観葉植物としても利用されるホウキギ(コキア)の果実。その形状や色、食感から「畑のキャビア」とも呼ばれる。
野菜分類
果菜類
野菜科目
ヒユ科
別名
ホウキギ、ホウキグサ
漢字
箒木、箒草
英名
belvedere fruit
学名
Bassia scoparia
家庭菜園の育てやすさ

初心者向け

トンブリの解説

トンブリは、ホウキギ(コキア)の果実。

春に種をまくと、夏にはグリーンの涼しげな葉をこんもりと繁らせ、秋には赤く紅葉する姿が美しい為、観葉植物としても人気がある。

晩秋から初冬にかけて茎葉が枯れてきた頃に、成熟した実を収穫する。茎はホウキの原料としても利用できる。

家庭菜園のトンブリの育て方について

栽培適期

発芽適温は20℃前後、生育適温は20℃~30℃。春(4月頃)に種をまいて育てる。

土壌の準備

土壌の適応性は高いが、pH6.0程度になるよう石灰などを混ぜて酸度調整をするとよい。元肥は、堆肥や腐葉土などの腐植物を施用する程度でよく育つ。水はけのよい土壌を好む。

栽培方法

株間30cm~40cmで種を3~4粒ずつ点まきする。覆土の厚さは5mm程。しっかりと鎮圧して水遣りをする。

発芽したら適宜間引きし、本葉2~3枚で1本立ちにする。ポットやセルトレーなどで育苗して幼苗のうちに定植してもよいが、根張りが浅く移植を嫌う性質の為、直まきした方がよく育つ。

追肥は、生育の悪い場合のみ少量ずつ施すが、チッソ肥料を多く与えると徒長して倒伏しやすくなる為、注意する。

収穫

晩秋~初冬にかけて、茎葉が褐色に枯れてきた頃に、刈り取って実を脱粒する。乾燥させれば、長く保存できる。

ポイント

  • 発芽までにはやや長い期間を要するので、その間は土壌を乾燥させないように注意する。
  • 生育すると倒伏しやすくなるので、支柱を添えるとよい。
  • 自然とローソク型の株姿になるが、8月前に好みの形に刈り込むなどして、観葉植物としても楽しめる。
  • こぼれ種で繁殖しやすい為、収穫の際には実を多量に落とさないように注意する。

トンブリに発生する病気や生理障害一覧

トンブリに発生する害虫一覧

トンブリのオススメ料理について

実はたっぷりのお湯で30分~1時間程茹で、一晩水にさらし、手でしごいて果皮をきれいに取り除いてから調理する。

味の主張が少なく、プチプチした食感が特徴なので、他の食材とあわせて和え物にしたり、サラダや、麺類、ご飯類にトッピングするとよい。

最終更新日:
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