トンブリの解説
トンブリは、ホウキギ(コキア)の果実。
春に種をまくと、夏にはグリーンの涼しげな葉をこんもりと繁らせ、秋には赤く紅葉する姿が美しい為、観葉植物としても人気がある。
晩秋から初冬にかけて茎葉が枯れてきた頃に、成熟した実を収穫する。茎はホウキの原料としても利用できる。
家庭菜園のトンブリの育て方について
栽培適期
発芽適温は20℃前後、生育適温は20℃~30℃。春(4月頃)に種をまいて育てる。
土壌の準備
土壌の適応性は高いが、pH6.0程度になるよう石灰などを混ぜて酸度調整をするとよい。元肥は、堆肥や腐葉土などの腐植物を施用する程度でよく育つ。水はけのよい土壌を好む。
栽培方法
株間30cm~40cmで種を3~4粒ずつ点まきする。覆土の厚さは5mm程。しっかりと鎮圧して水遣りをする。
発芽したら適宜間引きし、本葉2~3枚で1本立ちにする。ポットやセルトレーなどで育苗して幼苗のうちに定植してもよいが、根張りが浅く移植を嫌う性質の為、直まきした方がよく育つ。
追肥は、生育の悪い場合のみ少量ずつ施すが、チッソ肥料を多く与えると徒長して倒伏しやすくなる為、注意する。
収穫
晩秋~初冬にかけて、茎葉が褐色に枯れてきた頃に、刈り取って実を脱粒する。乾燥させれば、長く保存できる。
ポイント
- 発芽までにはやや長い期間を要するので、その間は土壌を乾燥させないように注意する。
- 生育すると倒伏しやすくなるので、支柱を添えるとよい。
- 自然とローソク型の株姿になるが、8月前に好みの形に刈り込むなどして、観葉植物としても楽しめる。
- こぼれ種で繁殖しやすい為、収穫の際には実を多量に落とさないように注意する。
トンブリに発生する病気や生理障害一覧
トンブリのオススメ料理について
実はたっぷりのお湯で30分~1時間程茹で、一晩水にさらし、手でしごいて果皮をきれいに取り除いてから調理する。
味の主張が少なく、プチプチした食感が特徴なので、他の食材とあわせて和え物にしたり、サラダや、麺類、ご飯類にトッピングするとよい。