ナスタチウム

ハスに似た丸い葉と、赤、黄、オレンジ色などの鮮やかな花が特徴のハーブ。葉にも花にも、ワサビのようなピリッとした辛みがある。
野菜分類
ハーブ類
野菜科目
ノウゼンハレン科
別名
キンレンカ、ノウゼンハレン
漢字
金蓮花、凌霄葉蓮
英名
nasturtium
学名
Tropaeolum majus
家庭菜園の育てやすさ

ナスタチウムの解説

ハスに似た丸い葉と、赤、黄、オレンジ色などの鮮やかな花が特徴のハーブ。

生育には冷涼な気候を好み、春に種をまいて育てれば、初夏頃より開花する。蔓性で這うように伸び、挿し芽で株を増やす事もできる。高温多湿に弱い為、夏には生育が停滞して花つきが悪くなるが、夏越しできれば、秋には再び生育して開花する。

ピリッとした、ワサビのような辛みをもつ葉や花を主に食用とするが、花後にできる若い実も、ピクルスにしたり、ワサビのようにすりおろしたりして食用にできる。

家庭菜園のナスタチウムの育て方について

栽培適期

発芽適温は15℃~25℃、生育適温は12℃~23℃。春(4月~5月中旬頃)に種をまいて育てる。

秋(9月頃)に種をまいて暖かい場所で越冬させ、大株にする事もできる。

土壌の準備

pH6.0前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はリン酸が多めで、チッソ、カリをバランスよく含む肥料を施すが、チッソが多いと花つきが悪くなるので注意する。

水はけのよい土壌と、夏は半日陰になる場所が好ましい。

栽培方法

ポットに2~3粒の種をまき、1cm程の厚さに覆土する。一晩、種を浸水させてからまくと発芽しやすい。

発芽したら適宜間引きして本葉2~3枚までに1本立ちにし、株間20cmで定植する。

追肥は、開花期に定期的に施す。

収穫

株がある程度大きくなったら、葉や蕾、開花した花を必要な分だけ、都度摘み取って収穫する。

実を収穫する際には、まだ青い状態のものを収穫する。

ポイント

  • 多湿を嫌うので、土壌は乾かし気味に管理するとよい。
  • 本葉4~6枚の頃に摘芯すれば、脇芽が伸びてボリュームのある株になる。
  • 開花後の花がらなどは、こまめに摘んで取り除く。
  • 夏の高温多湿の時期に株が蒸れて弱ったら、1/3程度まで切り戻すとよい。

ナスタチウムに発生する病気や生理障害一覧

ナスタチウムに発生する害虫一覧

ナスタチウムのオススメ料理について

葉や花をサラダに混ぜて利用する。マスタード代わりにサンドウィッチに挟んだり、ワサビの代わりに手巻き寿司や手毬寿司などに入れたりしてもよい。

若い実は、すりおろしてワサビ代わりにしたり、ピクルスなどにして食べられる。

最終更新日:
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