コリアンダーの解説
独特の香りがあり、エスニック料理によく用いられる。葉、茎、根の他、種子もスパイスとして利用できる。
半日陰でも育ち、春と秋に栽培できるが、春まきではトウ立ちが早く、秋まきして越冬させた方が大株に育つ。
家庭菜園のコリアンダーの育て方について
栽培適期
発芽適温、生育適温共に20℃前後。春まきでは4月~5月頃に、秋まきでは9月頃に種をまく。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
条間20cmで溝を作り、種を1cm間隔ですじまきする。播種後はしっかりと鎮圧してたっぷりと水遣りをする。覆土の厚さは5mm~1cm程。好光性種子の為、覆土は厚くしない。
発芽したら、本葉4~5枚の頃までに、株間10cm~20cmになるように間引く。10cm~20cm間隔で、種を4~5粒程ずつ点まきするか、ポットで苗を作って定植してもよい。
秋まきでは、翌年3月頃に追肥を行う。春まきでは栽培期間が短いので追肥は不要。
収穫
草丈20cm以上になったら、抜き取って収穫するか、適宜若い葉を摘み取り収穫する。
種を収穫する場合には、種が薄茶色になって硬くなったら、株を刈り取って乾燥させる。
ポイント
- コリアンダーの種は1つの硬くて丸い種の中に2つの種子が入っているので、板などで軽く押さえて外皮を割り、種子を取り出して一晩浸水させてから種まきをすると、発芽しやすい。
- 初期生育が遅く雑草に負けやすい為、こまめに除草する。
- 直根性で移植を嫌うので、ポットで育苗した場合には、本葉4~5枚頃の幼苗のうちに、根鉢を崩さぬようにして定植する。
- 夏が近付くとトウ立ちし、葉は細くなり香りも弱くなるので、花芽は早めに摘み取るか、収穫を終えるようにする。
- 秋まきして越冬させる場合には、霜避けなどの防寒措置をするとよい。
コリアンダーに発生する病気や生理障害一覧
コリアンダーのオススメ料理について
中華料理や東南アジア料理の他、中南米などでもよく利用される。茎や根はスープなどの香りづけに、葉は炒めものやスープ、麺類のトッピングやサラダに主に使われる。
種子は粉状にして使用するが、主にカレ―スパイスに用いられる。