- 害虫の発生時期
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5月
〜
11月
春から晩秋
コガネムシの解説
コガネムシの仲間にはカナブン、ハナムグリなどが含まれ、作物には無害の種類もいるが、マメコガネ、ヒメコガネ、ドウガネブイブイ、アオドウガネ、シロテンハナムグリなどは成虫が作物の葉や果実を食害したり、幼虫が地中で根や芋、豆莢などを食害する。
成虫は体長1.5cm~2cm程の甲虫で、体色は光沢のある緑色や茶褐色など、種類によって様々。幼虫は、老齢幼虫で体長2cm~3cm程の、頭部が黒や茶色、胴部が乳白色や黄白色をしたイモムシ。
羽化した成虫が5月頃より飛来して、夏頃から土中に産卵を開始する。孵化した幼虫は土中の有機物や植物の根を食べて育ち、地中深くで越冬して春に蛹化する。この為、晩春から夏にかけて成虫の食害が多発し、8月頃から秋にかけて幼虫の被害が多発する。
家庭菜園でのコガネムシの被害内容について
成虫による葉の食害により、作物の生長が阻害される。また、トマトやナスなどの果菜類は果実を食害され、減収する事がある。
幼虫による根の食害により、作物の生育不良を引き起こしたり、枯死させる事がある。特に幼苗期の被害は甚大。
家庭菜園でのコガネムシの予防について
コガネムシ類は他所から飛来してくるものも多い為に防除は難しいが、熟した果実などは不織布や目合いの細かいビニールネットなどを袋掛けすると、成虫の食害を防げる事がある。
土壌に未熟な有機物があると産卵されやすい為、未熟な有機肥料の使用を控えたり、落ちて発酵、腐敗した果実や植物残渣などを畑に残さないようにする。
家庭菜園でのコガネムシの対策について
無農薬
補殺する。成虫は動きの鈍い早朝などに素早く捕捉するとよい。成虫の補殺は、産卵を防いで繁殖を防止する意味合いも大きい。播種や定植前に土壌を耕した際には土中をよく観察し、幼虫を発見したら必ず補殺する。
農薬
ダイアジノン、モスピラン、マラソン、ベニカ水溶剤、オルトランなどを散布する。