立枯病

株全体の生育が悪くなり、茎葉が萎凋して全体が黄化したり、地際の茎が褐変、腐敗して立ち枯れる。
カナ
タチガレビョウ
病気の発生時期
5月 〜 11月

立枯病の解説

病原はフザリウム属菌やピシウム属菌、リゾクトニア属菌などの糸状菌や、細菌である放線菌の一種など、寄生する植物によって様々で、いずれも土壌伝染する。

フザリウム属菌はカボチャショウガマメ類などの作物を侵し、茎葉の褐変や萎凋、腐敗を引き起こすだけでなく、塊茎や地表に接した果実なども腐敗させる。

発病適温は27℃~28℃で、6月頃から9月頃にかけて発生しやすい。

ピシウム属菌やリゾクトニア属菌はキクホウレンソウなどを始めとした多くの作物を侵す。

いずれも多湿な土壌で蔓延しやすい。

サツマイモの立枯病は放線菌によって引き起こされ、発病株は葉が黄化したり紫褐色化し、著しく生育が悪くなる。酷い場合には株が枯死する。

病状が軽微な場合には地上部はやや生育不良となる程度だが、塊根には黒色円形で陥没したかさぶた状の病斑が生じる。

サツマイモの場合は、高pHの土壌や高温乾燥が発病を助長する。

家庭菜園での立枯病の被害内容について

株が生育不良となったり、腐敗、枯死する事もある。

収穫部の発病により、品質が損なわれたり減収する。

家庭菜園での立枯病の予防について

  • 排水のよい土壌作りに努める。
  • 連作を避ける。
  • 種子伝染する事がある為、消毒済み種子など健全な種子を使用する。
  • 太陽熱などを利用した土壌消毒を行う。
  • サツマイモは土壌pHが高くならないように石灰等の多用を避ける。

家庭菜園での立枯病の対策について

無農薬

発病株は早期に抜去し、伝染源となる残渣は畑から持ち出して処分する。

農薬

タチガレン、リゾレックスなどを散布する。

予め、バスアミド、クロールピクリン、キルパーなどを用いて土壌消毒を行う。

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