アザミウマ

成虫、幼虫共に広範囲の植物の葉、茎、花、果実、ヘタ、果梗などに寄生して吸汁する。ウイルス病を媒介する事もある。
害虫の発生時期
4月 〜 10月

アザミウマの解説

ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ネギアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、ダイズアザミウマなどを始めとして200種類以上と非常に多くの種類が存在し、広範囲の植物に被害を与える。

成虫は、種類によって淡黄色や淡褐色、灰褐色、黒色と様々な体色をしているが、体長はいずれも1~2mmで細長く微小な為、肉眼では発見しづらい。幼虫は成虫と同型で、一回り小さく翅がない。

成虫、幼虫共に植物の様々な部分に寄生して吸汁するが、吸管をもつアブラムシカメムシなどとは異なり、植物の表層部をなめるように齧って吸汁する為、多発すると作物に与えるダメージは大きい。

繁殖力が強く、両性生殖だけでなく単為生殖でも繁殖する。

夏の高温乾燥期に特に発生が多い。

家庭菜園でのアザミウマの被害内容について

アザミウマに寄生された葉や茎などは、吸汁跡が白や黄白色の斑点状に変色し、ひどくなると褐変して組織が壊死する為、作物の生長が阻害されたり、枯死する事がある。

果実に寄生されると変色したり変形するなど、品質が著しく損なわれる。

ウイルス病を媒介する事もある。

家庭菜園でのアザミウマの予防について

目合いの細かい防虫ネットなどで作物を被覆して、成虫の侵入や産卵を防止する。

太陽光反射を嫌う性質がある為、シルバーマルチなどを利用する。

越冬地や繁殖地となる雑草地を作らない。

家庭菜園でのアザミウマの対策について

無農薬

天敵となるタイリクヒメハナカメムシを繁殖させる。

青色を好む性質があるので、専用の青色粘着シートなどを設置して捕捉する。

農薬

ベニカ、スミチオン、オルトラン、モスピラン、マラソン、アファーム、アドマイヤーなどを散布する。

最終更新日: