- カナ
- ベトビョウ
- 病気の発生時期
- 5月 〜 11月
ベト病の解説
病原は糸状菌で、葉上に形成された胞子が風で運ばれて感染が拡大する。
発病すると、最初は葉表面に不定形の白色や黄色の斑点を生じるが、やがて葉脈に囲まれた多角形の黄色の病斑に変化する。症状が進行すると病斑は黄褐色や黒褐色に変化し、葉裏には汚白色のカビを生じる。
多くの植物に発生し、いずれも下葉から徐々に拡大する。
比較的冷涼な気候と降雨が多い湿潤な環境を好む為、5月~7月や9月~10月頃に多発しやすい。
家庭菜園でのベト病の被害内容について
多発すると光合成が阻害されて、作物が生育不良となる。多発すると、株全体に広がって枯死する事がある。また、幼苗が侵されると進行が早く、著しく生育不良となったり、枯死する。
葉菜類が侵されると、品質を損ねたり減収する。
家庭菜園でのベト病の予防について
多湿にならないよう、排水のよい土壌作りを心掛ける。
風通しの悪い環境で多発しやすい為、密植を避けたり、適宜適葉するなどして、風通しのよい環境作りに努める。
多肥施用や肥料不足を避け、健全な株を育成する。
畝をマルチフィルムで被覆したり敷藁をするなどして、病原を含んだ泥の跳ね返りを防止する。
抵抗性品種を栽培する。
家庭菜園でのベト病の対策について
無農薬
ごく初期であれば、病葉を適葉するなどして除去し、感染拡大を防止する。病葉は畑外に持ち出して処分する。
農薬
ダニコール、サンボルドー、Zボルドーなどを散布する。