- 害虫の発生時期
-
4月
〜
11月
春から晩秋
ダイコンサルハムシの解説
成虫は体長4mm前後の楕円形で、体色は光沢のある濃紺色。飛翔せずに活発に歩き回り、触れると葉からポロっと落下する。幼虫は体長6~7mmで黒褐色の体色をしており、多くのイボ状突起がある。
成虫、幼虫共にコマツナやチンゲンサイなどのアブラナ科の軟弱野菜やダイコンやカブなどの根菜類の葉を食害し、2~5mm程の穴を多数あける。キャベツやブロッコリーなどは、生長した厚みのある比較的硬い葉は食害しないが、幼苗の頃に被害に遭う事がある。
成虫の寿命は500日前後と長く、成虫で越冬して4月頃から活動を始めるが、夏季は夏眠する為、9月以降に被害が顕著になる。
また、1個体あたりの産卵数が1000個以上と多く、柔らかい葉の葉柄や葉脈の表面を削って卵を産み付けるので、作物には産卵跡が残る。
家庭菜園でのダイコンサルハムシの被害内容について
葉の食害により作物の生長を阻害する。多発すると葉脈だけを残して葉が食い尽くされる為、作物が枯死する事もある。特に幼苗期の被害は甚大。
葉菜類は食害跡や産卵跡により、美観を損ねる。
家庭菜園でのダイコンサルハムシの予防について
トンネル資材などで裾に隙間を作らぬように作物を被覆して、成虫の侵入や産卵を防止する。
アブラナ科雑草地が発生源となる事があるので、近隣に雑草を繁茂させない。
産卵された葉を発見したら、切り取って処分するなどして、孵化する前に駆除する。成虫は産み付けた卵を糞で覆う為、産卵箇所は黒褐色をしており発見しやすい。
家庭菜園でのダイコンサルハムシの対策について
無農薬
補殺する。小型で活発に動き回り、触れると葉から落下する為に捕捉しづらいが、比較的動きの鈍い早朝などにすばやく捕捉するとよい。
農薬
モスピラン水溶剤、コテツフロアブル、ベニカS乳剤などを散布する。