- 害虫の発生時期
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5月
〜
10月
春から秋
ハイマダラノメイガの解説
蛾の仲間で、幼虫がアブラナ科植物の葉を加害する。生育した幼虫は体長約1.5cm程で、頭部が黒く胴部はクリーム色に褐色の縦縞があるウジムシの様な形。
植物の成長点を好んで食害する性質がある為、シンクイムシとも呼ばれる。
蛹で越冬し、春になると羽化して産卵を開始する為、5月頃から被害が発生するが、特に8月頃から10月頃までの被害が最も多く、関東以西の温暖地で多発する傾向がある。
また、夏季に高温少雨で残暑が厳しい年には発生が多い。
家庭菜園でのハイマダラノメイガの被害内容について
アブラナ科の野菜全般の葉を食害する。吐いた糸で葉同士をつづり合わせて内部を食害したり、大きな葉の葉柄や葉脈に潜りこんで食害する。
特に生長点を好んで食害する性質がある為、被害に遭った作物は芯止まりとなり、生育を著しく阻害される。幼苗期に被害に遭った作物は、枯死する事もある。
また、ハクサイは結球しなかったり、キャベツも結球しない、あるいは脇芽に複数の小さなキャベツが結球するなどの奇形となる他、カリフラワーやブロッコリーなどは頂花蕾が発生しない事があるなど、被害は大きい。
家庭菜園でのハイマダラノメイガの予防について
目合いの細かい防虫ネットなどでトンネルを設置して作物を覆い、成虫の産卵や幼虫の侵入を防止する。裾にも隙間を作らないように注意する。特に、幼苗期には効果的。
葉裏に卵を見つけたら、孵化する前に駆除する。
家庭菜園でのハイマダラノメイガの対策について
無農薬
作物の成長点をつぶさにチェックし、幼虫を発見したら、食害が少ないうちに補殺する。
農薬
スピノエース顆粒水和剤、プレバソンフロアブル5、アニキ乳剤、アクセルフロアブル、フェニックス、ダントツ、トルネード、コテツなどを散布する。