- カナ
- コクハンサイキンビョウ
- 病気の発生時期
- 5月 〜 11月
黒斑細菌病の解説
病原は細菌の一種で、土壌中に残存したものが降雨の水滴により植物の気孔や傷口から侵入して発病する。
主にハクサイやキャベツ、ダイコンなどのアブラナ科作物が侵され、発病した作物は葉に水浸状の小斑点を生じ、斑点は次第に拡大して黒褐色や周縁が灰色や褐色の不整形病斑となる。病勢が進むと葉は黄化し、枯死する。
ダイコンは根頭部や中心部が黒変する事(黒芯症)がある。
ブロッコリーやカリフラワーなどは花梗が侵されると、花蕾腐敗病の原因になる。
黒斑細菌病はゴボウやトマトなどにも発生し、葉、葉柄、茎、ガクなどが侵される。
発病すると、トマトの葉では葉縁に2~5mm程の黒褐色の斑点を多数生じ、葉柄では縦筋状で陥没した病斑が発生する。茎では表面に1~2cmの暗緑色の病斑を生じ、内部の柔組織が腐敗する。幼果のガクには褐色の小斑点を多数生じる。
ゴボウは、葉に多数の小黒点が発生する。
いずれも温暖な時期に降雨が多いと発生しやすい。また、種子伝染する事がある。
家庭菜園での黒斑細菌病の被害内容について
家庭菜園での黒斑細菌病の予防について
- 健全な種子を使用する。
- 連作を避ける。
- 軟弱や草勢の衰えが発病を助長する為、多肥や肥料切れにならないよう、適切な施肥を行う。
- 芽かきや摘葉などの管理作業では、作物を傷つけないように注意する。
- 害虫の食害跡から感染する事がある為、害虫防除に努める。