キスジノミハムシ

成虫、幼虫共にアブラナ科の野菜を食害する。成虫は体長3mm前後と小さく、ノミのように機敏に跳ねる。
害虫の発生時期
4月 〜 10月
春~秋

キスジノミハムシの解説

コガネムシの仲間の甲虫類で、成虫は体長3mm前後と小さい。

黒褐色の左右の翅に黄色の筋状の斑紋があり、ノミのように機敏に跳ねる事から、キスジノミハムシ(黄色の筋があるノミのようなハムシ)の名がついたと言われる。幼虫は頭部が褐色で胴体がクリーム色のウジムシの様な形で、地中で活動する。

成虫で越冬し、春になると産卵を開始する為、日本全国で春から秋にかけて発生する。暖地では発生期間が長く、早春から初冬まで、年に数回発生する事がある。

暖冬や、夏季に高温少雨の年に発生しやすい傾向があり、また、アブラナ科の作物を連作すると多発しやすい。

家庭菜園でのキスジノミハムシの被害内容について

アブラナ科の野菜に被害を与える。

成虫は葉を食害し、幼虫は地中で根部を食害する為、葉は細かな穴がいくつもあいた外観となり、ダイコンカブなどの根部を主に食用とする野菜は、表面にいくつもの筋状の食害跡が残り、おおいに美観を損ねる。

幼苗の頃にキスジノミハムシが多く発生すると、作物の生育が阻害されたり枯死する事がある。

家庭菜園でのキスジノミハムシの予防について

アブラナ科の作物を連作しない。

作物を目合いの細かい防虫ネット(1mm目未満)などで覆って、成虫の侵入や付近への産卵を防止する。

銀白色の光反射を嫌う性質があるといわれており、シルバーマルチやシルバーラインマルチが有効な場合もある。

成虫や幼虫は発見次第補殺し、繁殖を防ぐ。

ダイコンカブなどは、キスジノミハムシの活動が緩慢な時期(秋以降)に栽培する。

家庭菜園でのキスジノミハムシの対策について

無農薬

補殺する。小さく動きが機敏な為に捕捉しづらいが、早朝などの気温が低い時間帯は動きが鈍く、比較的捕捉しやすい。

農薬

アクテリック乳剤、モスピラン粒剤、フォース錠剤、ダイアノジン、スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤、アクセルフロアブル、アニキ乳剤、ジュリボフロアブルなどを、作物の播種時や定植時、生育時に使い分ける。

家庭菜園でキスジノミハムシが発生しやすい野菜一覧

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