軟腐病

植物の花、茎、葉、果実などに感染して、軟化腐敗させる。発病すると特有の悪臭を放つのが特徴。
カナ
ナンプビョウ
病気の発生時期
6月 〜 11月

軟腐病の解説

病原は土壌中に生息する数種の細菌で、害虫の食害跡や管理作業等で出来た植物の傷口から侵入し、柔組織を侵す。

多くの種類の植物に感染し、果菜類は茎が感染すると髄部が腐敗して枯死し、果実が感染すると果肉が腐敗する。ハクサイレタスなどの結球野菜は地際付近から感染しやすく、腐敗は外葉から次第に結球部に進行する。カリフラワーなどは花蕾が感染しやすい。ダイコンニンジンなどの根菜類は葉や肥大根部が軟化腐敗する。

軟腐病を発病した作物は、組織が溶けるように腐敗し、特有の悪臭を放つようになる。また、収穫後にも腐敗が進行する。

比較的高気温の時期に土壌水分が多いと発生しやすい為、夏に降雨が多い年や梅雨時、秋に温暖多雨だと多発する。

家庭菜園での軟腐病の被害内容について

髄部が感染すると株が腐敗し、枯死する。

果実や花蕾が感染すると、腐敗し減収する。

家庭菜園での軟腐病の予防について

  • 連作を避ける。イネ科マメ科作物と輪作するとよい。
  • 排水のよい土壌作りに努める。
  • 発病しやすい時期を避けて栽培する。
  • 罹病株から伝染する為、残渣は畑に残さずに持ち出して処分する。
  • 多肥や密植は発生を助長する為、密植を避け、適切な施肥量で栽培する。
  • 害虫対策を実施すると共に、管理作業では作物を傷つけないよう注意する。また、雨の日の作業は避ける。

家庭菜園での軟腐病の対策について

無農薬

発病すると治療策がない為、病気が他の株に伝染しないように速やかに抜去して畑から持ち出し、処分する。

農薬

ヤシマストマイ、バイオキーパー、コサイド、カスミンボルドーなどを散布する。

軟腐病が発症する野菜一覧

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