- カナ
- ナメクジ
- 害虫の発生時期
-
3月
〜
11月
春から秋
ナメクジ・カタツムリの解説
ナメクジ、カタツムリは共に陸に生息する巻貝の仲間で雑食性。殻を持つか否かが異なるだけで、両者はほぼ同様の生態をしている。
日本全域の畑や草地などに棲息するナメクジの種類には、フタスジナメクジ、チャコウラナメクジ、ノハラナメクジ等がおり、体長は2cm~8cm程。主に山地に生息するヤマナメクジは、体長が15cm程にもなる。
カタツムリの種類は多いが、畑や草地などに棲息し、よく見かけるのはウスカワマイマイ。薄い半透明の殻を持ち、大きさは成貝で殻高20mm、殻径25mm程。
夜行性で、日中は落ち葉や残渣の下、マルチフィルムや敷き藁の裏、資材の陰や鉢底などの暗く湿った場所に身を潜めており、暗くなると這いだしてきて作物を食害する。
ナメクジやカタツムリの這った跡には粘液の筋が残る為、他の害虫との区別はしやすい。
雌雄同体で繁殖力が強く、種類にもよるが、主に春や秋に1個体が年間40個~300個程の卵を産むといわれる。卵は2mm~3mm程度の半透明の球形で、土中などにまとめて産みつけられ、3週間程で孵化して幼体となる。
広東性血線虫という寄生虫の宿主である為、素手では触れないよう注意が必要。
家庭菜園でのナメクジ・カタツムリの被害内容について
多くの種類の作物の葉、花、新芽、果実などの柔らかい部分を食害する。
新芽の食害により作物の生育が阻害されたり、幼苗が被害に遭うと食い尽くされて枯死する事がある。
食害跡により美観をおおいに損ねたり、減収となる。
家庭菜園でのナメクジ・カタツムリの予防について
雑草を刈り取ったり、残渣や資材を放置しないなどして、ナメクジやカタツムリの棲息地や隠れ家となる湿った環境を作らないよう努める。
卵を発見したら、孵化する前に駆除する。
家庭菜園でのナメクジ・カタツムリの対策について
無農薬
発見次第、補殺する。日中に隠れ家となる場所に潜んでいるものを探すとよい。幼体のうちに駆除すれば、食害や繁殖が軽減される。
銅イオンやアルカリ性物質を忌避する性質があるので、幅広の銅板や銅線などで作物を囲ったり、石灰などのアルカリ資材を撒くと侵入を防げるといわれている。
ビールトラップをしかける。飲み残したビール缶などを被害がある場所に置いておくと、匂いに誘引されて集まり、中で溺れ死ぬ。ビールが少ないと溺れずに逃げられる事がある為、ある程度の深さになるような量が必要。
農薬
スラゴ、ラ―ビン、ナメトールなどを使用する。
ナメトックスハウスやなめくじいらっしゃ~いなどの誘引殺虫剤(器)などを設置する。