- 害虫の発生時期
- 6月 〜 10月
タバコガの解説
タバコガ、オオタバコガ共に幼虫の体色は淡緑色から濃褐色まで変異があり、老齢幼虫では体長は4cm程になる。
卵は春以降に羽化した成虫によって作物の新葉や蕾に1粒ずつ産み付けられ、孵化した幼虫は展開前の新葉や幼果に潜りこんで食害する。
特に8月~10月頃の発生が多く、また、夏季が高温乾燥の年に多発する傾向がある。
タバコガとオオタバコガの外見上の区別は難しいが、タバコガはピーマンやシシトウガラシなどのナス科果菜類に加害対象が限定される事に対し、オオタバコガはナス科果菜類の他、ウリ科果菜類、アブラナ科作物やオクラ、レタス、キクなど広い範囲の作物を加害するといわれている。
家庭菜園でのタバコガの被害内容について
新芽や茎などの食害により、葉が奇形になったり、作物の生長が阻害される。
蕾や花を食害されると、着果不良となる。
果実に潜りこんで内部を食害する為、トマトやピーマンなどの果菜類は食用とならなくなる。
ブロッコリーやキャベツなどは花蕾や結球内部に潜りこんで食害されると、品質をおおいに損ねる他、食害跡から病害を発生する事がある。
家庭菜園でのタバコガの予防について
作物を防虫ネットなどで被覆して、成虫の侵入や産卵を防止する。
新葉などに卵を発見したら、孵化する前に駆除する。
トマトなどの果菜類は、不織布などの袋を果実に袋掛けする事によって、幼虫の侵入を防止できる。
夜間に黄色蛍光灯(防蛾灯)を点灯すると、飛来を防げるといわれる。